さて,仕事場を出て,病院に立ち寄るとするか…
と思ったら,携帯電話が鳴った.妻からか.
「はいはい」
「もしもし,パパ?」
「そうやが」
「後ろの声,聞こえる?」
「ん…なんか騒々しそうやが」
「せやねん.うえの子が,さきの子・あとの子にちょっかいかけてばっかりやねん」
「そら大変やの」
「今どこ?」
「まだ仕事場で,これからそっちへ行こかと思ってるんやが」
「はよ来てや」
「へいへい」
大急ぎで,病院へ.
「遅なったな」
「はあ.もうみんな寝てもたねん」
「ほんまや.うえの子も,お前が寝るとこで寝とるんかいな」
「うん.起きたら,連れて帰ってな」*1
「あいよ.っと,こっちの子は,えっと…」
「あとの子ね」
「(ベッドについているネームプレートを見て)せやな.眼ぇ,開いとるがな」
「ほな相手したってくれる?」
「よっしゃよっしゃ…2日ぶりやな」
「…」
「かしこぉしてたか?」
「…」
「って,答えられへんゎな.ミルクはしっかり飲んでるか?」
「…」
「飲んでる飲んでる」
「そらよかった.あとせやな,お姉ちゃんは,やさしゅうしてくれるか?」
「…」
「ちょっとまて,この子,今ちょっと,しかめっ面したぞ」
「せやねん(笑),ほんまに今日はうえの子がな…」
*1:恒例の,野暮な解説:うえの子は,おばあちゃんの自転車に乗って,病院へ来ました.おばあちゃんは所用があって先に帰り,パパ=私がうえの子を連れて,バスと電車で帰宅するという段取りになっていました.