わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

情報お宝探し

ブロガーが提供し,ときには大量のはてブやツイートがつくといった反響がある,エントリ(記事とも)というのは,どこかしらに「元ネタ」があります.この言葉が嫌いなら,「着想」「インスピレーション」に置き換えてください.元ネタを,明示することもしないこともあります.人によっては,ブログに載せる良い元ネタを得るために行動しているようにさえ見えます.
そういった元ネタは,日常生活の何気ないところからも,見つかる*1かもしれませんが,既存のまとまった情報,言い換えると「公表された著作物」は,大事な資源(リソースもしくはソース)です.
公表された著作物をにアクセスし,先人の書いた中から「宝」を見つけて,自分のものにするわけです.ただし,独占ではなく,情報のコピーとなります.そうしてお宝*2を見つけてレポートするのは,RPGの攻略についてのレポートやアドバイスに,似ているなと思っています.
ここで,「宝」と「宝箱」を区別しておきましょう.本,論文・論説,そしてWebページのそれぞれが,「宝箱」です.そういった宝箱の中には,読者によって様々に変わる質と量の「宝」,すなわち知識が入っています.益になるものも,害になるものも,きっとあることでしょう.データ管理の考え方で言うと,宝箱と宝には,一対多の関係があります*3
書籍などの購入,Webページなどへのアクセスは,RPGでいうと,洞窟,塔,お城,などの攻略です.「本を読んだが3行で挫折」は,最初のモンスターに歯が立たない状態に相当します.「積ん読」は,洞窟などの入口までたどり着いたけれど,そこから入り込まないようなものです.
そしてどの本の何ページに何が書かれているというのは,宝箱の中から価値のあるお宝を見つけるための手順を示しているのに対応します.引用は,宝物の外見や特徴をあらわします.また,別の文献やエピソードを提示するのは,そこにあるアイテムそのものでは機能せず,他のアイテムと一緒に持つか使うかすることで,効果を発揮することを意味します.
「アイテム」と「お宝」の違いを,書いておかないといけませんね.アイテムとは道具のことです.武器や防具などを,アイテムに含めるようなRPGもあれば,武器は武器,防具は防具,アイテムはアイテム,大事なお宝は大事なお宝と,それぞれ分けるタイプもあります.本エントリでは,お宝はアイテムでもあるという立場をとっています.データベースのis-a関係です.言い換えると,宝物はアイテムですが,アイテムだからといって宝物であるとは限りません.
知識としての宝物は,発見した瞬間に「これが探していたもの!」と判断できることもありますが,一般には,じっくり目にする余裕のある環境において,その価値が確認されます.当初は取るに足りないと思われたものに対して,高い価値が与えられることも,あります.選別され整理され,新たな情報発信によって,宝箱の中に(コピーにより)収納されます.のちに訪問者がその箱を開くわけです.
宝物は,コピーされるだけではありません.一つもしくは複数の情報すなわちアイテムが,精錬されたり合成・強化されたりすることで,新たなアイテムとなります.新種の発見や作り方に,関心を持つ人もいます.
そんな世界観のなかで,私は,大学での教育と研究,プログラミングや計算機利用,それとここ1年では,かけ算(乗法)を起点とした小学校の算数教育あたりをテリトリーとする,まだまだ一人前とは言いがたい,トレジャーハンターなのかもしれません.

オリジナル

新カテゴリー「reprise」について

英辞郎を引くと,repriseは,音楽の分野で,主題の反復だとか再開だとかいった意味だそうです.発音は「リプライズ」ではなく「リプリーズ」です.動詞*4としても使われ,reprise the roleで「その役をもう一度演じる」という訳が載っていました.
当雑記でこれまで書いてきたエントリの中から,現在の視点で見直し,ときには段落(とくに出だしや結論)を丸ごとを取り替えることで,何を残したいか,すなわち主題がより明確になるのではないかと思ったのでした.
今後ともご愛読のほどよろしくお願い申し上げます.

*1:例えば,楽しくペッタン: 餅つきのコツ

*2:「宝」「お宝」「宝物」は,意味を区別せず使用しています.

*3:その一方で,ある知識を様々な著者が引用したり使用したりすることは,多対一の関係と言えます.結局のところ,宝箱と宝は多対多になりそうです.

*4:この場合,発音は「リプリーズ」.Merriam-Websterで確認しました.