先月・今月と,読み通しまして,単独ではエントリにしにくい3冊を紹介します.いずれも読後感はあまり良くありませんでした.
- 作者: 黒田恭史
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2011/05/01
- メディア: 単行本
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- 黒田恭史氏は豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日の著者でもある*1.
- 自分が数学の何を知っていて何を知らないのかを確認することができる.
- 「バラ数」は,3ページとって解説する価値があるようには思えない.3次元から2次元への変換の話はけっこう詳細なのに対し,集合・論理の分量は少ない(「関係」が見当たらない).
- 作者: 井上ひさし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/03/01
- メディア: 単行本
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- 身の回りの言葉から,日本語のnowとhowを再確認できる.
- スペインと納豆の話(pp.48-49)は,それが実話なら,より多くの人に知られてもいいエピソードだと思う.
- 東北の「どさ」「ゆさ」「け」の話(pp.106-107)を読んだあとで,「三階」が「さんがい」になる理由(pp.146-147)は滑稽*2.
- 作者: 生誕一五〇年周年記念出版委員会
- 出版社/メーカー: 筑波大学出版会
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: 単行本
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*1:http://www.bukkyo-u.ac.jp/mmc01/kuroda/books.html
*2:九階は「きゅうがい」?
*3:嘉納と「修身」のことについて書かれたページがあったはずだが失念.近そうなのは,「処身法講義」(p.290).