「んあ,おはようさん」
「ちょっとパパなんとかして」
「どないしたんや」
「おだいどこの,こんなとこに,うえの子,寝っ転がってんねん」
「ふん,ブリッジしてるみたいやな」
「やなくて」
「ママ〜ぁ」
「甘えてるんか?」
「せやねんけど,ここにおったらパパの朝ご飯も作りにくいんよ」
「せやな.ほならよっこらしょっと…えいほえいほ…ここに下ろしたら,ええかな」
「ママ〜」
「お!? 走って戻りおった.んでさっきとおんなじ場所で,おんなじ姿勢になるし」
「パパの朝ご飯,できたよ」
「ありがとさん.それにしてもこの子…」
「…」
「形状記憶うえの子,と呼びたなるなあ」