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はじめとおわりに小テスト

後期授業が始まりました.月曜2時限のプログラミング授業で,はじめとおわりに小テストをしました.
といっても,初回授業のはじめはアンケートです.昨年度までは「これから半年かけてしたいと思っていることを書いてください.この授業のことでも,そうでなくてもかまいません」として,回答はTAに電子化してもらっていました.しかし今年度はTAがつきませんでしたので,電子化は自分ですることになります.省力化を図るため,今年はこうしました.

  • これから半年間かけて「したい」と思っていることを,二字熟語または英単語(1語)で書きなさい.
    • この科目のことでなくてもよい.大学外のことでもよい.
    • 「勉強」「study」を書いてはならない.

多彩な言葉を見ることができました.すでに授業ページで,回答者情報は取り除いて,公開しています.「勉強」「study」も見かけました.
おわりの小テストですが,今年度は,授業内容のまとめを兼ねた,訂正問題をしようと思い立ちました.「間違った」文を見せ,間違い探し・間違い直しをしてもらおうという意図です.
初回はこんな問題です.

  • 次の文について,不適切な箇所を見つけ,「修正前→修正後」の形で解答しなさい.
    • プログラムは適切に右寄せ(インデント)すると読みやすくなります.

今年度から教科書とする『C言語クイック入門&リファレンス (林 晴比古 実用マスターシリーズ)』に入っている文に,間違いを埋め込みました.「右寄せ→字下げ」とすれば原文になります.後期初日の午前中ということもあり,この本を持っている学生はいなかったのですが,授業の真ん中あたりで口頭説明をしました.
初回から,高い正解率を期待していなかったとはいえ,36.9%はちょっと低いなあという気もします.
誤答で最も多かったのは,「右→左」です*1.左寄せした

#include <stdio.h>

int main(void)
{
printf("hello, world\n");
return 0;
}

が読みやすいのかというと,これくらいならまだなんとかなりますが,コードが長くなりブロック("{" から "}" まで)の階層が増えてきたとき,読みやすいとはとても言えません.
今回は,「インデントのことを字下げという」という知識があれば解ける問題でしたが,今後,上の誤答のような「Xではなくその反対」を書く必要がある事例や,国語的な訂正も取り入れながら,間違いに感づく能力を磨いてもらおうと思います.
受講者で,当雑記を見てくれている人に,ちょっとだけ情報を:次回授業のおわりの小テストでは,1つの文の中に2つ,誤りを入れる予定です.

*1:誤答の第2位は,「プログラム→プログラミング」です.しかしこれは,解答の仕方の例として挙げ,しかも間違いですよと添えたんだけどなあ.