「うえの子,よし.さきの子,よし.あとの子,よし.やな.あとは…」
「ままは?」
「せや.ママなんやが,じきに来るよ.それまで,車の中で待っとこ」
「わかった」
「お,聞き分けええなあ…っと,前方に,季節外れのちょうちょか」
「ぱぱ,ちょうちょ!」
「せやな」
「ちょうちょ,ぱたぱたしてる!」
「う〜ん,そこは,『ひらひら』やな」
「ぱたぱた!」
「ひらひら!」
「ぱたぱた!」
「….お前も強情やなあ.まあ,パパもやが.ママもやが」
「…」
「…」
「ぱぱぱぱ!」
「どんな擬態語やねん」
ほどなくママが来まして,出発進行と相成りました.