わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

北海道大学のアカデミック・マップ

土日は龍谷大学へ行き,じんもんこん2011の発表を聴いてきました.共著の学生発表も,特にトラブルはありませんでした.*1
日曜の10時半より,ポスターセッションが催され,ざっと見てきました.件数の割に部屋が小さかったこと,リュックサックを置く場所がなく持ち歩かないといけなかったことなど,苦労もありましたが,内容は充実だったと思います.
室内の,ぽっかり空いたスペースで立ち止まり,ポスターを見せてもらい,話も聴かせてもらいました.岡墻裕剛さんの「北海道大学アカデミック・マップの構築と公開」です.
北海道大学では,総合入試として,「文系」「理系」で学生を採る制度があり(従来型の学部別入試と併用),その制度で入った学生は,2年に上がったときに,本人の希望と成績により,学部・学科の移行先が決まるとのこと.
んでその学部・学科などの決定を,キーワードで支援するため,アカデミック・マップが作られた,という展開のようです.*2
冊子とWeb版があり,Webのほうはhttp://asc.high.hokudai.ac.jp/academic_navigation/academic_map/で,学外からでも(実際,私も)アクセスできます.
なるほど,学生向けの研究キーワードの一覧ですか…
聴かせてもらって,思い出したのは,自分が地域共同研究センター*3で関わった仕事のことです.
研究者総覧を作ることになりました.共同研究をはじめとする,研究テーマや技術シーズの掘り起こしだったと思います.
それで私が原稿作成に携わりました.2人で1ページとして上下に配置し,顔写真の貼り付け位置など,レイアウトを固定しました.
記載項目の一つに「(最終)学位」がありました.教育学部のある先生の学位が「ソリスト・ディプロマ」だったのを,思い出します.記載項目の整理とデータベース化で,当時2期生の学生の卒論になったはずです.
冊子の先頭には,学部単位で人物名一覧を載せ,巻末にはキーワード索引をつけました.ページ番号の処理は,TeXでこなしました.
本文は,白黒です.顔写真は,何だったかのデータを,電子的に打ち抜いて抽出した記憶があります.なお,表紙のデザインは他の人の担当でした.
ところで,「地域共同研究センター」発行ですので,共同研究などは自分の学部(システム工学部)が多いとはいえ,すべての学部・部局の教員データを入れました.翌年度には,自学部だけの,より詳細な研究者総覧が発行されましたが,自分は特に仕事がなく,「地共セン」のデータも,使用されなかったっぽいです.
それで,北海道大学の方に,そのアカデミック・マップはどこの組織で作成や維持が成されているかを尋ねました.アカデミック・サポートセンターが担当していて,それは高等教育推進機構の中の組織です*4.専門職員が6名,みな博士持ちというのは,さすが旧帝です.

*1:一番ショックだったことを書き残しておくと,宿泊先のそばで,JRの格安きっぷの自販機があり,京都〜大阪など大部分に「売切」ランプがついていたのですが,よし帰りはここを通って買おうと思い,実際2日目にそこへ足を運ぶと,依然として「売切」だったことです.

*2:予稿集を読んでみると,教員にも好評だそうで.

*3:今は「産学連携・研究支援センター」という名称になっています.

*4:と,その場で教えてもらったのですが,Webで見ると,http://asc.high.hokudai.ac.jp/ですか.