「あとの子ね…」
「ん? 何かしたんか」
「悪さやないんやけど,本が好きらしくて」
「え,読むん!?」
「ちゃうよ.隣の部屋にさ,本棚,あるやん」
「ああ…もともとは,うえの子にって買い揃えたやつか」
「せやねん.本棚から,本を取ってぼっとんぼっとん,落とすんやで!」
「へえ.0歳児ゃなかったら,はた迷惑もええとこなんやが」
「まあ,あとであたしが,戻しちゃげるけどね」
「そっか…ほなそんときに,あとの子も,本棚に押し込めたらどうや」
「できません!」
「でけんか.まあもし収納できても」
「収納しません!」
「…すぐに自分で本棚から出てきそうやな」
先月は:
「つうかな,一人は本棚の前でつかまり立ちして,ちっちゃいおもちゃを手に取ったりしててやな」
ドアを開けると
「それは,あとの子かな」