わさっきhb

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タイプライタ体の円記号

大学教員にとって,緊張の瞬間が,ある意味ひとつ,別の意味では2つあります.2つのほうを答えると,「論文を提出するとき」と「試験問題の印刷を依頼するとき」です.
今週月曜日に,1年後期向けプログラミング科目の試験を実施しました.ただいま採点中です.昨年度と同じく,大問1は2択5個と4択10個で25点,大問2は穴埋めで25点,大問3はソースファイルの論述で30点の80点満点.そしてレポート20点という配点で,リスク分散を図っています.
前々から,円記号をどのように書けばよいのか,悩んでいました.
試験問題と解答・解説は,TeXで書いています.PowerPointでは,円記号で表示させていますが,TeXではそれがバックスラッシュになります.wikipedia:円記号を読んでも,問題解決に使える情報はなさそうです.
今回,試験問題を作るにあたり,調査したところ,「Y\llap=」とすれば,TeXで円記号が出せるというのです.もちろんほしいのはタイプライタ体,なので「\texttt{Y\llap=}」とすればいいわけですが…いい感じになりました.
これで統一しようとしたら,新たな問題が浮上しました.大問3のソースファイルは,バックスラッシュのままなのです*1
考えに考えて…
円にできるところは採用し,ソースの提示ではバックスラッシュとしました.そして注意事項を付け加えました.

TeXでは次のとおり.

ソースファイル中の \texttt{\symbol{92}} は,\texttt{Y\llap=} と同じ文字(コード)である.
解答にはどちらを使用してもよいが,\texttt{\symbol{92}} が,
\texttt{/}\texttt{|}\texttt{1}\texttt{I}\texttt{l} と間違えられないよう配慮すること.

論述で配慮してほしかったのですが,穴埋め問題で「i>>=12」あるいは「i/=2」,すなわちiの値を半分にするのを期待するところに,「i\=2」と書く答案が複数あって困惑しました.

*1:今ファイルを見直してみると,\usepackage{misc}としていて,misc.styで定義されている\listingを使っています.また来年,再考するとしましょう.