学生の研究発表のスライドを見ていると,スライドのタイトルで引っかかることがよくあります.少々,くだけたようなタイトルになっているのです.
各スライドは多くの場合,5W1Hの中の一つに着目して,構成することができます.Who / What / When / Where / Why / How(wikipedia:5W1Hの表記順)のそれぞれについて,どのように考え,タイトルにすればいいか,表を作ってみました.
5W1H | 日本語 | 考え方 | タイトル例 |
---|---|---|---|
Who | 誰 | 誰が行うか | 実施者 |
What | 何 | 〜とは何か | 〜とは |
When | いつ | いつ行うか | 〜の実行; 日程 |
Where | どこ | 何に対して行うか | 〜の対象 |
Why | なぜ | なぜ〜か | 〜の必要性 |
How | どのように | どのように〜を行うか | 〜の手順 |
このように,書いてみましたが,いくつも例外があります.例えば実験の結果は,5W1Hの中でWhatに位置づけられますが,「実験の結果とは」ではなく,「実験結果」のほうが自然になります.手順を並べたものはHowですが,手順やプロセスの中の一つに注目したければ,Whenの話になります.
wikipedia:5W1Hには「6W2H」も書かれています.How much(いくら)のほうは,研究なら「予算案」でしょうが,学生の発表には出てきません.Whom(誰に)も難しい話で,システムに関わる人にせよ,実験協力者(被験者)にせよ,そういった人々は目的格よりも主格で書くほうが良いように思えるからです.