わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

本のカバーに注目!

こうした砂利レベルの就活マニュアル本を見分ける方法は3つ*1あります。
(1)カバー・奥付……カバーを外して年度表示がない本は、内容使い回し疑惑が濃厚です。同様に、発行年月を示す奥付もふつうは本の最後のページに掲載します。使い回し疑惑が濃厚な本だとカバーのほうに印刷しています
(略)
(『大学の思い出は就活です(苦笑)―大学生活50のお約束 (ちくま新書)』p.208)

「砂利」とは何かというと,玉石混淆の「玉」どころか「石」でさえないものを指します.pp.204-205には,「しかし、今の日本の有料就職セミナーは「石」どころか「砂利」レベルのろくでもないものが相当混じっています」と記しています.
「内容使い回し疑惑」についても,引いておきましょう.

就活マニュアル本の何がまずいのか、と言えばその大多数は年度版であることです。毎年毎年、就職状況は変わるのだから、就活本も年度版なのは当たり前じゃないか、と学生は思うかもしれません。が、ここが就職本業界のろくでもないところです。結論から言えば、内容がほぼすべて同じ、表紙だけ変えている本が多数あります。
▼某大手就活ナビサイトの関連本……毎年変わるのは冒頭約20ページの「最新就活状況の展望・分析」のみ。他の章はほぼ同じ
(略)
(p.207)

就活本はあまり買わないのですが,こういうことでしょうか:2013年に卒業する人は,2013年度版の就活本を買わなければならない---前の年度の本に書かれていることは,必ずしも参考にならない---というわけではない,と.しかし新旧を比較する学生はおりませんので,安心・安全を求めて,買わざるを得ないのでしょうね.
就活から離れまして,本のカバー*2で,一つ思い出があります.大学院生のときでした.私に話しかけるのに抵抗のない後輩から,「この本,見てくださいよ」と声をかけられました.
ハードカバーだったか,ペーパーバックだったか,忘れてしまいましたが,大きめでけっこう分厚い本です.Emacs Lispに関するもので,「LISP」の文字が大きく目立っていました.
後輩が,本のカバーをめくったところ,「LIPS」に変わっていました!
印刷・装丁までしたところで,このミスに気がつき,もはや差し替えはできないので,カバーだけ正しいのにした,だったかな.
そのほか,最近では付け替えて購入・詐欺逮捕なんて事件もありましたね….

*1:引用者注:残り2つは「口コミ・レビュー」と「根拠不明な宣伝」.

*2:余談の中に余談を:もともとこのエントリを書いていたときは,「ブックカバー」という言葉を使っていました.しかしWebで検索してみると,どうも,本にもともと(陳列時に)ついているカバーではなく,購入後につけるカバーを指すようです.とはいえwikipedia:ブックカバーの冒頭は,「ブックカバーとは、日本では、書籍にかける紙や布などでできた覆いのことである。英語では"dust jacket"、"book jacket"、"dust wrapper"、"dust cover"などと呼ぶ。"book cover"は表紙のことである。工場出荷時からついているものと、購入時または購入後につけられるものとがある。共につけられ二重になることもある。」となっているのですが.