- 救急外来トリアージでは,「黒」に判定されることはありません.心肺停止状態は,蘇生という区分で,「青」になります.これは,赤よりも緊急度の高いものです.
- そもそも,救急外来トリアージでは,各患者にタグ(タッグ)をつけませんね.
- いま,病院内のトリアージがどうなっているのかを理解するためのキーワードは「JTAS」「CTAS」です.それぞれのTはTriageの略です.JはJapanですが,CはCanadaです.カナダのトリアージが先進的とされています.
参考にしたもの:
- 認定看護師便り 2012年 Vol.15
- 緊急度判定支援システムCTAS2008日本語版・JTASプロトタイプとCPASの概要
- http://jsem.umin.ac.jp/ctas/index.html
- [インタビュー] 院内トリアージと救急ナースに求められるもの|かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
- wikipedia:CTAS/JTAS
院内トリアージのためのフィジカルアセスメント―緊急度判定に活かす
- 作者: 山勢博彰
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JTAS検討委員会では、CTASを検討するにさいして、まず「トリアージ」という言葉について議論しました。「トリアージ」はわが国ではもっぱら災害時に使用されるもので、混乱・誤解を招くことを懸念するとともに、おもに院内(救急外来)における尺度であることを重視し、「緊急度判定」と呼称することとなり、CTASシステムを「緊急度判定支援システム」と名付けました。
http://jsem.umin.ac.jp/ctas/index.html
日本の救急医療体制は、初期救急、二次救急、三次救急に分かれているが、院内トリアージが必要な病院は、初期救急、二次救急医療施設である。最も重症な患者に対応する三次救急医療施設では、救急隊による初期トリアージが済み、ただちに専門的な治療が施されるため、院内トリアージをすることはほとんどない。したがって、院内トリアージが必要な初期救急、二次救急の外来は、主に軽症から中等症までの独歩にて来院する患者に対応できる環境を整える必要がある(略)。
(『院内トリアージのためのフィジカルアセスメント』p.4)