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PowerPointで指差し記号とバックスラッシュ

指差し記号


前の土日は,「おもしろ科学まつり」*1に実行委員として参加しました.掲示物を貼ったり剥がしたりしたほかは,事務局に詰めて接客対応をしていました.
事前には指示を受け,PowerPointを使った掲示物作成にも携わりました.指差し記号を取り入れた表示を提案したのは私で,色づけやレイアウト変更を行って印刷したのは,また別の方です.
表示を作成するにあたり,矢印といえば指マークだなあと思いながら探していると,

を見つけました.使いたい文字をコピーし,PowerPoint上で貼り付けると,問題なく表示できました.フォントはMS ゴシックですが,MS 明朝でも同じ表示になります.
指差し記号の入力については,また別の方法があります.こちらのほうが有名だと思います.*2

2種類の記号セットを見比べまして,より「指」感のある,文字コピーのほうを採用しました.

バックスラッシュ


おもしろ科学まつりは無事終了し,翌日は月曜,そして授業です.前半の「まとめ」として,試験と同じ形式の問題文を用意し,解かせました.
解説のスライドの中で,手書きの文字が採点者に誤解なく伝わるよう配慮してね*3という意図で,問題文のTeXファイル*4から記述を取り出したものの,PowerPointでバックスラッシュを表示させるのが容易でないことに気づきました.
表示させるには,どうやら,PowerPointで設定を行い,言語を英語にしないといけないのです.以下のところで,その手順と副作用が記されています.

これは避けたい…そこで,バックスラッシュの記号を「図形」で実現することにしました.1箇所だけだし.
具体的には,まず,平行四辺形のオブジェクトを置きます.PowerPointでは「挿入」タブの「図形>基本図形>平行四辺形」を選択します*5
次に大きさの調整です.400%までズームさせ,図形を選択し,線なしにして,「/」の文字とできるだけ一致させるよう,位置や大きさを変えます*6.納得の行く出来になったら,そのオブジェクトを選択し,「書式」タブの「回転>左右反転」でバックスラッシュ化して完成です.
平行四辺形ではなく,直線を引いて太さや位置を変えればいいのでは,と当初は考えまして,作図したのですが,それだと少し表示が異なってきます.400%にした画像をご覧ください.

順に,数字の1,英小文字のi,英大文字のI,英小文字のl,パイプ記号の|,スラッシュの/,平行四辺形から作ったバックスラッシュ,そして直線から作ったバックスラッシュです.最後の3つを見比べれば分かるように,直線をもとにすると,上下端の形状が違います.「直線」という名称がついていても,実体は「長方形」なのでした.

作成したファイル

本記事のために作成したPowerPoint (pptx)ファイルをダウンロードできるようにしました.リンクは2つありますが,同じ内容です.

*1:正式名称は,開会式の司会アナウンスによると,「青少年のための科学の祭典 2013 おもしろ科学まつり 和歌山大会」.

*2:手順は:「挿入」タブの「記号と特殊文字」を選択し,フォントに「Windings」と打ち込んでEnter.文字コードには「69」と打ち込んで「挿入」ボタンを押せば,左向きの指差し記号が挿入されます.69から72までが指差し記号で,「閉じる」を押すまで何文字でも挿入可能です.

*3:手書き答案で1(数字のいち)と|(縦棒,パイプ記号)まで区別しなくていいよとも伝えました.欠席した友達に,そのことを伝えるのも友情だし,伝えないのも友情だよ,というのは言いそびれました.

*4:バックスラッシュの代わりに,円マークを書くのでもかまいません.「かまいません」なのは答案を書く側の都合であって,問題を作成する側は事情が異なります.タイプライタ体の円記号で,そのあたりのことを書いています.

*5:フローチャート:データ」も,見た目は平行四辺形ですが,次のステップ(幅の調整)でうまくいかなくなります.

*6:Ctrlを押しながら上下左右のキーで移動させたり,Altを押しながらドラッグしたりしました.Shift+F5でスライド全体を表示させ,Escを押しても,オブジェクトの選択が継続していることも,積極的に活用しました.

*7:Google ドライブ ビューアでは表示が乱れますので,ダウンロードしてご確認ください.