「パパのさあ,昨日のん,面白かったで」
「ん? 朝6時から,何やなんや」
「晩ごはんのときにさあ」
「何か言うたかなあ…」
「あとの子ちゃんの行動見て,『犬みたい』って言うたやないの!」
「ああその話か」
「ほんまに合うてたもん」
「まあなあ.あとの子は,ママを中心として人について,んで,嬉しかったら顔に出して喜びよるからなあ」
「ベロを出すし」
「運動会で,ベロ出しとったなあ」
「あれはベストショットやったで!!」
「んでやなあ.そうすると…」
「?」
「さきの子は,猫やな」
「猫なん?」
「あとの子と比べると,やで」
「…」
「人よりも場所につくほうや.自分でいい場所,見つけるのが得意やし」
「そう言われればそうやな」
「あの2人,喧嘩も多いが,すぐ仲直りするし,支え合って生きとるんやないかな」
「せやね.そうするとやね…」
「んむ?」
「すえの子ちゃんは,動物にたとえると,何になるかな?」
「すえの子か…そらもう,あの子は,亀やろ」
「カメ!?」
「んでうえの子は兎.ウサギとカメや」
「そうなん?」
「あくまでイメージやが…すえの子は,静かぁに行動するやんか」
「そうかな?」
「えお前ここに来とったんか,っちゅうことしょっちゅうやろ」
「言われてみれば」
「ゆっくりゆっくりでも行動するから,亀」
「ふーんわかった.うえの子ちゃんは,兎?」
「あの子はガーっと行動するけど,わりとよお,止まりおるからな」
「あ,たしかに」
「うえの子とすえの子がレースをすることはないが…」
「みな仲良ぉしてくれたらええねん」
「あ,こっちが言いたかったことを」