「パパ,さんびきのコブラっておもしろいなあ」
「んえ? 何日か前に言うたん,思い出したんか?」
「またやってえよお」
「ほお,さんびきの,なあ…」
「…」
「さんびきの,こぶとりじいさん,てのはどうや」
「ぎゃははは,『さんびきのこぶとりじいさん』やて!」
「笑ろてくれるんかいな」
「ほないくでえ」
「ん? 思いついたんか」
「さんびきの,さきのこと,あとのこと,すえのこ」
「(ほお,んでお姉ちゃんが狼になるか,うまいこと考えたな)」
「…と,あたし」
「おいおい,3匹やのおて4匹になってもたがな」
「ぎゃははは!!」
「自分で言うて自分で笑うんか」
「まだあんでえ.さんびきの…いぬ,さる,とり,きじ」
「それも4匹やぞ! 鳥とキジを別にするんか!」
「ももたろう,おに.ぎゃははは!」
「お前,『3匹』の意味,わかっとんのんか!?」
「またぎゃあぎゃあ言ってんの?」
「3匹の子豚のバリエーションらしいんやが.どないかならんか」
「パパがどうにかしてよお.パパが言い出してんから」