
- 作者: 橘木俊詔
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/10/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なぜ買ったのかというと,「智辯学園」について取り上げられており(pp.152-155),記述の大半が,智辯学園和歌山高校に費やされていたからです.行数を数えてみたところ,はじめに辯天宗の始まりで4行,智辯学園(奈良校,和歌山校)で4行のあと,智辯和歌山について33行をとっています.最後に奈良校の状況について7行あります.
内容としては,あとがきに書かれた以下の記述が骨子であり,あとは,執筆時点での各校の状況を概観するための本かなと思っています.
ところで、学校当局はなんとか宗教色のある教育をしたいと願っているが、生徒・学生側が必ずしもそれに呼応しないし、教師の側にも教育にあたることの態勢が弱い、という現実があるので、課題を抱えていると言ってよい。しかし、宗教系学校の設立母体は全部が私立校なので、学生を集めて経営を確実にせねばならない、という命題がある。少子化現象によって生徒・学生数の減少に悩む私立校だけに、宗教系の学校も生き残りをかけた取組に迫られている。その一つの策が進学率での好成績とスポーツでの実績で、知名度を高める努力である。
(p.222)
以前に書いたことを:和歌山の人は,テレビで「智辯和歌山」と呼ばれている学校のことを「チベン」と言い,同じく「智辯学園」を「ナラのチベン」と言います.