わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

学生便覧をよく読もう

「学生生活の心得として,はじめにお伝えしたいのは,配付された冊子の一つに『学生便覧』というのを受け取ったと思うのですが,これをよく読んでおくことです.
でもまあこの冊子(ぺらぺらしながら),小さいように見えて結構,ページ数があるんですよね.
読めと言われても退屈で仕方がない.そこで…
スクリーンに単語を表示しますので,それを探してみてください.私の話がつまらなさそうなら,今からやってくれてもかまいませんが,まあできれば,ざっと聞いてもらって,帰る途中の電車の中か,自宅かで,冊子を開き,宝探し感覚で,見つけてくれればと思います」

  • ハラスメント相談員
  • 学研災
  • 割賦販売
  • シンボルゾーンへ移動
  • クーリングオフ
  • キャリアセンター
  • 気象警報
  • わだにゃん

「ところで,これらがどこに書かれているか,今日,知ったところで,そのことを4年間ずっと使わないかもしれません.
ですが,何か言葉を聞いたときに,ああこれは,学生便覧に書いてあったことだ,と後になって読み直すのに,役に立ちます.
というのも,『シンボルゾーンへ移動』を例にとるなら,この10文字だけを読むことはないはずで,実際には,そこに書かれている周辺のことも読むわけです.どんなときに,『シンボルゾーンへ移動』するのだろう,とかですね.他の語句も,同様です.
今回はこちらで,この冊子に親しんでもらうためのキーワードを選定しましたが,みなさんが自分で本を選び,読む際にも,試してみてください.太字だとか傍線がないから,読み流せばいい,覚える必要はないんだ,と考えるのは,読んだ時間と経験がもったいないです.
話の流れの中から『これが気になる』と,キーワードを見つけましょう.それがどこで,どんな話と関連づけられて使われているかに注意します.そうする習慣がついていれば,読み終えてからもまた,見直すのに活用でき,1回目よりも,効率良く読むことができます」

補足

学科のガイダンスで学生に話した内容を膨らませました.スライドでは4行ほどの内容です.
「学生便覧」は「がくせいびんらん」と読みます.と思いながら辞書を引くと(の検索結果 - 辞書すべて - goo辞書),「べんらん」が基本で,「びんらん」は「⇒べんらん(便覧)」とのこと.ですがGoogleで検索してみると,「binran」をURLに含むページが上位に出てきます.
「割賦販売」は「かっぷはんばい」と読みます.文脈としては,「分割払いにすれば問題なく支払えるよ」と,安物を押しつけ,分割払いの支払金だけが残るような商法に引っかかるなということです.
挙げた用語のうち,「学研災」「割賦販売」「クーリングオフ」は,Googleなどで調べれば,情報が出てきます.「ハラスメント相談員」「シンボルゾーン」「キャリアセンター」「わだにゃん」は和歌山大学独自のもの*1です.「気象警報」も,調べれば情報が出てきますが,学生便覧に書かれているのは,何時までにどの地域にどんな警報が発令されていたら授業は実施しないという話なので,これもまた,和歌山大学に関することと言えます*2

「どんなときに,『シンボルゾーンへ移動』するのだろう」は,学生に,ページを開いて確認してほしかったのですが,次の先生が,安全衛生教育としてのお話しの中で,ネタバレされていました*3

*1:和歌山大学でしかやっていない,ということは意味していません.

*2:高校のときはこんなルール(で休校)だった,というのは通用しないよ,大学の規定を知っておいてください,という意味でもあります.

*3:災害が起きたときの最初の移動先が,シンボルゾーンとなります.かなり昔,大学の教職員と学生を巻き込んだ避難訓練で,システム工学部棟北のグラウンドに集合したこともありましたが,その下には活断層が走っているので避難場所としてはまずい,となったのでしたっけ.