- 作者: 加藤唯史,剣名舞
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2014/03
- メディア: コミック
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印象に残った1コマ,というと,次のところですね(p.484最初のカット).
「助ッ人」は別にして,新しいモノや情報を見つけ,自分の関わっていることに取り入れ,形にする…研究者としては,かくありたいものです.
1つの話としてだと,Menu 3の「苦労人の妻」を挙げたいところです.最初に読んだときは,味沢が不満げ*1なこともあり,ザ・シェフっぽくないなと感じたものの,2度読みすると,これもまた,料理を介したヒューマンドラマなのかなと思ってきました.
ただインパクトとしては,新章でないほうを推したいところです.思い出すのは:
- 第1話の「コペコペ カナオ」「タリザン ウウモ」.外国からの主賓だったかの発言で,もちろん味沢登場前です.味沢の料理を食べたときにも,何か,逆に読めば意味の分かるカタカナを書いていたはずだけど忘れました.
- 「料理人殺し」と呼ばれる批評家が味沢の料理を食べて「批評家殺しだ」と言う話.
- 匿名調査員が来るというので味沢を短期間雇う話.調査員は通ぶった人ではなく,味沢が子どものためにと急きょ作ったアイスを一口食べる親でした.
- 盲目だけれどワインの銘柄当てをする人の話.終盤に味沢が,盲目でないことを指摘し,その人は「最近になって少しずつ…」と言いだします.掲載されている本を持っていれば,今年2月の作曲騒動のときに「連想するのは…」として,記事を一つ,書いていたのですが.
- 新入社員の話.新入社員の態度がなっとらんとして,社長・役員と新入社員による会食がセッティングされ,新入社員はめいめい考えながら注文し,役員は社長の右にならえの状況になって味沢がチクリ.
単行本全巻を買って読み直そうかな….
*1:「拍子抜け」と言っています.