「修正意見」は,文科省の用語としては「検定意見」になります.[http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/gaiyou/04060901/1235090.htm:title]で,手続きが整理されています.
さて…
- 作者: 高橋誠
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/04
- メディア: 新書
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該当の教科書(大日本 新版たのしい算数6)で,この本がどのように取り上げられたのかを見ました.p.189なのですが,ミロのヴィーナス・パルテノン神殿・図書館カードと合わせて,この本の書影が入っていました.ページの見出しは「つり合いがとれた形のひみつをさぐろう」です.本文には何度も「黄金比」という言葉が出てきます.根号はなく,「およそ5:8」と書かれています.
中身ではなく,縦横比を紹介するために,取り上げられたというのが,「二度びっくり」の正体でした.
なお,その次の見開き(pp.190-191)は「和算にふれてみよう」で,関孝和,算法新書,面積図を使った鶴亀算の解き方,塵劫記,田代神社の算額について,写真や図が載っていました.またp.200には「算数に関する本を読んでみよう」と題して,次の8冊の本が紹介されていました.
- 『親子で楽しむ わくわく数の世界の大冒険』
- 『素数ゼミの謎』
- 『ふしぎの国のアリスの算数パズル (やさしい科学 (別巻1))』
- 『算法少女 (ちくま学芸文庫)』
- 『親子で楽しむこども和算塾 (寺子屋シリーズ)』
- 『フィボナッチ―自然の中にかくれた数を見つけた人』
- 『こども文様ずかん』
- 『赤いぼうし (美しい数学 (5))』
出版社・発行年はバラエティに富んでいます.この中で最も発行年の古い『ふしぎの国のアリスの算数パズル』を見ると,Amazonでは「在庫あり」となっていたので,入手のしやすさも考慮して選定されたのがうかがえます.
『和算で数に強くなる!』の掲載経緯に関して,これは想像ですが,小学生6年生の児童が必ずしも,読み進められる内容ではないけれども,「和算」に関して,このような本があるのも紹介しておきたい,と編集・執筆にあたった方が主張されたのでしょうか.
Q: 日付を無視してリリース?
Q: 平成27年度算数教科書読み比べ(4)からは1日おき?
はい,思うことあって,さっさとリリースしました.空きの日付にも,それぞれ(の日に)記事を書く予定です.
(最終更新:2014-07-03 朝)