かけ算には順序があるのか | 配電盤に,t.mの名前でコメントしました.
以下,コメントに書けなかったことを:
- 『かけ算には順序があるのか』は,日記のISBN記法で気軽に書いていた時期もありましたが,現在は控えめにしています.はてなダイアリー上で誰がいつどのように取り上げてきたかは,http://d.hatena.ne.jp/asin/4000295802で見ることができます.
- 「6個/(個/人)×4個/人」関連で,以前にQ&Aを作りました.「×」から学んだこと 13.04―かけ算の意味・式の意味の「Q: 『かけ算には順序があるのか』の「3km/(km/時)×4km/時」という式って,あれで納得してていいんですか?」です.
- Z会の出版物の続報は,さいしゅう3で取り上げました.
- 私立学校の件は,なっとくワーク 1〜3年生のはじめのところで,経緯を取りまとめました.
- かけ算導入の際,乗算記号「×」の左右に何を書くかについて,平成27年度算数教科書読み比べの際に,各教科書の記載内容をメモしていました.例えば啓林館では,「4 × 3 = 12」という数式が書かれ,その「4」の下に「1つ分の 数」,「3」の下に「いくつ分」,「12」の下に「ぜんぶの 数」が,それぞれ吹き出しとしてついていました.他の教科書も大差がなく,「1つ分の数×いくつ分」といった言葉の式が見当たらなかったのでした*1.こういった事情から,コメントでは「1つ分の数×いくつ分」や「一つ分の大きさ×幾つ分」とせず,被乗数と乗数に対応する名称を,分けて書いたのでした.
本文を最初に読んだとき,「ばかげた話」「(順序を強制するのが)ばかげている」「変な日本語」「危険なのは公立学校だけではない」あたりの言葉の選択が,気になりました.控えめに書くなら,自分はこれらの表現を,当ブログや外向けの文章で用いるのには,かけ算の順序論争とは異なるトピック(もしくは,新たな情報との出会い)の所感であっても,抵抗があるなあといったところです.それと,「算数教育に関わる各団体…」にリンクして,ブログ主さんが読者に何を勧めるのかについても,面食らいました.とはいえそれらには触れずに,コメントしたところ,大人の対応をしてくださり,はなはだ恐縮です.
(最終更新:2014-08-14 朝)