わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

「×」を起点に(2014)

「かけ算の順序」に関する記事を投稿するようになって丸4年を迎えます.
「どちらでもいい」ではなく「どちらがよいか」を考えようと提案し,授業の余談でも話したのは,2010年の終わりの2か月です.『かけ算には順序があるのか』もさることながら,出題例や授業例,学術報告に海外文献まで手を広げ,そのつど報告していったのは2011年です.同年末と翌年の6月に,英語で記事を書きました.2013年は,はてブを多数いただきました.今年については,1月に小数の乗法・除法の解き方を整理したこと,それと6〜7月にかけて,来年度から使われる算数教科書の読み比べを報告したことが,大きな出来事となっています.
現在の自分の関心は,この問題に対する工学的アプローチの有用性検証,数学教育の現代化運動(1960〜70年代)における算数・数学教育の状況整理,算数の問題(とくに図形)のコード化*1,などです.第三者検証が可能となるよう情報源を明記すること,検索エンジンの特性を考慮して語句などを選択しテキスト化すること,反応や関わる人の多様性を忘れないようにすること,あたりは推敲の際に思い出すようにしています.あら探しをするのではなく,易しく読めて優しい内容の文章が書けるよう,日々精進します.
今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます.

*1:描画方法をいったんプログラム化してしまえば,あとはその一部を変えるだけで多彩な図を描けるのところに,魅力を感じています.研究者としての実用性もありまして,今年5月の学会発表では,描画プログラミングをしながら学んだライブラリやノウハウを活用したのでした.