わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

おなかを押す

   「晩ごはん,ごちそうさん.んでえっと今日は,お子ちゃんらみな,パパが風呂に入れたらええねんな」
「頼んだで! 歯磨きもな!」
   「へいへい…んむ? さきの子が来たんか」
  「ぱぱ〜」
   「何や? 立ち上がろうと思ったんやが」
  「ぱぱ〜」
   「イスに乗るんか? 落ちるなよ」
 「パパ,おなか,おっき〜い!」
   「うえの子か,何言い出すねん」
 「おしていい?」
   「あ?」
 「(押す)パパのおなか,やわらか〜い」
   「いやそんなこと言われてもやな…立ち上がってええか?」
 「もっかい,おす〜(押す)」
   「(押される)ほなパパはお腹を引っ込める〜」
 「パパ,おもしろ〜い」
リリリリ…
   「おっと,電話が鳴ったぞ」
「あたしやねん.(電話に出る)もしもし」
 「もっかい,おす〜(押す)」
   「(押されるので引っ込める)あのなあ,電話中のときはな,周りで騒いだらあかんねんぞ」
 「パパ,おもしろ〜い」
   「大声あげたらあかんの!」
 「もっかい,おす〜(押す)」
   「(押される)ほなパパはお腹を引っ込めるのをやめる〜」
 「パパ,なにそれ!」
   「声をあげるなっつうの!」
 「もっと,おす〜(押す)」
   「(押される)パパはお腹に力を入れる〜」
 「あ,うごけへん〜」
  「え〜なになに〜,ぱぱ,おもしろ〜い」
   「うわ,2人して騒ぎ出したよ…」