「ん? うえの子よ,お勉強するんか?」
「ちゃうよ.お絵かきするねん」
「ふーん.ほなまあ,パパは自分のことしとこか…」
「….あれ? パパぁ」
「(振り向く)早速どないしたんや」
「この中に,お金が入ってる!」
「ん? そのカゴに,お金ってか?」
「見て見て!」
「んあ…いくらある?」
「10円玉ばっかし」
「あいや,10円玉ばっかりなんは分かんねん.全部でいくらあるかや」
「…」
「何枚,でもええんやが」
「…」
「ほなパパに,カゴの中のんを全部もらおか」
「はい」
「んん…10円玉ばっかしやな」
「ゆうたやんか」
「せやけどすぐには,いくらあるんか,わからんな」
「どうすんの?」
「数えたらええねん.(左手から右手へ1枚ずつ)じゅーえん,にじゅえん,さんじゅえん,よんじゅえん,ごじゅえん,ろくじゅえん(お,これはちょうど10枚やな),ななじゅえん,はちじゅえん,きゅーじゅーえん,…」
「百!」
「せやな,100円やな」
「けどさあ,なんでここに入ってたんやろ」
「ん? パパも,そこには入れへんなあ…さきの子か,あとの子かなあ」
「なんでなん?」
「ああいや,出張する前にな,財布の小銭を減らしとこうと思って,いくらか,パパの(パソコン用)机のとこに,置いといたんな」
「へえ」
「それを,さきの子か,あとの子が見つけて,このカゴに移し替えたとかやなあ」
「そうなん?」
「いや定かではないが」
「パパ,パパ」
「まだ何か聞くんか」
「(カゴを指差して)この中に入ってた,ブロックしらん? 木ぃの」
「え…お,おお,どうぶつしょうぎの駒なあ.ないやんかよお!!」
Q: 本日は算数の授業ですか?
A: まあ算数のつもりですが,日記としては,うえの子の発言で使用した漢字を,小学校1年で学習するものに限定しています.