「ただいまぁ」
「あ,パパ,おかえり! お鍋,できたとこやねん.おいでおいで」
「あいよ…おいしそうやないか」
「豚鍋やねんで!」
「ほお.んで,あれ? みんな,お茶碗がないんやけど,ご飯は?」
「おじや(雑炊)にするねん」
「なるほど…」
「お肉とお野菜は,ほぼおしまいやな」
「おじやにするね」
「あいよろしく.さて…すえの子よ,お鍋はおいしかったですか?」
「(首を縦に振って)おいしかった」
「そっか,ほなら…お風呂はおいしかったですか?」
「(首を横に振って)ちゃうでえ」
「せやな,ちゃうなあ」
「ママ,きいてえ.パパね,おふろはおいしかったですか,ってきくんやで」
「いちいちそんなん言わんでよろしい」
「パパのおなかは,ぶたさんです」
「なんでそうなるねん!?」
お鍋のダシを使った,おじや(雑炊)が出来上がりました.しかし相当熱いです,私は,冷めるまで待つのですが,子らは製氷室から氷を取ってきて,自分の茶碗に入れていきます.
「あ〜待て待て,さきの子よ」
「なに,パパぁ」
「自分のお茶碗に氷を2個入れて…」
「…」
「すぐに1個,取り出して,氷を食べとんか?」
「だっておいしいんだもん」
「もお10月やぞ.いや,夏場でも,氷だけ食べるんは,ええことないなあ」
「だっておいしいんだもん」
「パパに1個,あげちゃげてよ」
「いやだもん」
「別にパパはいらんが…」
「あ,そういえば,食後にアイスがあるんやったっけ」
「パパこれあげる」
「むっちゃ単純やな」