わさっきhb

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「死にたい」と言われたら

いきなりですが問題です.

定期的に顔を合わせる学生さんから,「死にたい」と言われます.
どう対応すれば,いいのでしょうか.

学内で講演を聞きました.講師は森崎雅好先生です.開催案内のメールには,高野山大学の教員とあったのですが,本学の心理カウンセラーとして,週1回,出勤されているとのこと.保健センターのスタッフ紹介ページにも,お名前が載っていました.
講演のタイトルは「自殺防止とメンタルヘルスについて」でして,統計情報のほか,森崎先生が白浜で関わってきた経験をもとに,分かりやすく話してくださいました.
上に書いた問題は,質疑応答で出たものです.「学生さん」と書いたのには,事情がありまして,質問したのは教員ではなく職員でした.
森崎先生の回答は,「うまいこと言う!」でした.具体的にはこうです.

「死にたいというのを,聞くのはつらいが,聞けなくなるのはもっとつらい」とおっしゃってください.

配付資料からの引き写しになりますが,「誰でもよいから「死にたい」と打ち明けたわけではない」というのが,この答え,そしてとるべき対応の,背景にあります.打ち明け行動には,必ず意味があり,言い換えると「助けて欲しい」のです.
さらに,「死にたいほどつらい○○がある」ので,ここを聞いてあげるのがポイントともおっしゃっていました.再び資料より:「痛みを止めて欲しい」「家族の負担になりたくない」「最後まで他人に依存しない存在でいたい」「経済的な負担になりたくない」「亡くなった誰それに会いたい」など.
傾聴し共感するというのが大事なのですね.メンタルヘルスとのつながりも,見えてきました.