わさっきhb

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イギリス英語はTraditionalでアメリカ英語はSimplifiedなのか

1stはてブを取れなかったのですが,コメントに「「English (Traditional)」「English (Simplified)」にもびっくり」と書いたら,その後のコメントにも,そこへのツッコミがいくつかあって驚きました.
百聞は一見に如かずなのを承知で,何があったのかを言葉で説明してみます.ゲームプラットフォームであるSteamのセットアップ画面に,「Select Languages」というのがあり,ユニオンジャック(イギリス国旗)の横のラジオボタンが「English (Traditional)」に,星条旗アメリカ国旗)の横のラジオボタンが「English (Simplified)」になっているのです.
同じ画面内の「Chinese (Simplified)」と「Chinese (Traditional)」は,分かります.中国語の「簡体字」と「繁体字」です.英語・米語の選択においては,「English (UK)」「English (US)」と書かれていれば,何の問題もなかったはずです.
この件,少し調べると,英文記事がありました.

いつ書かれたかは,明記されていませんが,後述するDiscussionの最も古いのが2年前なので,2015年(またはそれより前)と思われます.
この記事にも,Steam Setupの言語選択の画像が貼り付けられています.
ざっと英文を読みました.画像の直後の文章では,"action films"(アクション映画)を例に,大衆への理解のため,アメリカの映画では易しい口語体が採用される傾向にあると述べられています.イギリス英語への言及では,"posh"(上流階級の)が何度か出現します.
記事内の,アメリカ英語・イギリス英語の違いには,納得できるものの,単語レベルの違いについて,書かれていないのが気になりました.冒頭のはてブの中では,colorとcolourの指摘がありました.前者(uのないほう)がアメリカ英語,後者(あるほう)がイギリス英語です.
自分の経験で言うと,modeling/modellingが思い浮かびます.結婚するより前,初めて1人で国際会議に行ったときの予稿集を読み直すと,会議名にはModellingが入っているのに対して,自分の予稿にはmodelingと綴っていました.開催地はチェコでしたので,lが1つのほうがアメリカ英語,2つのほうがイギリス英語,と断定はできませんが,ヨーロッパ式の英語は,イギリスの影響を受けやすいようにも思っています.なお,自校の話ですが,個人的に2年間だけ在籍した大学院のクラスタ「知的モデリング」は,英語では"Intelligent Modeling"と表記され,モデリングのlは1つだけです.
と思ったあと,英文記事の下部に"Enter the discussion"とあるのに気づきました.クリックすると,4件のコメントを見ることができました.
PandaGamerという名前によるコメントに,"Color-Colour"そして"Center-Centre"とあり,やっぱりそういう対比をするんだと思った直後,"Does not affect: Bishonen-Bishounen"と書かれていて,不意打ちの日本語ローマ字表記に,腹を抱えて笑いました*1

*1:訳してみるなら,「関係ないけど,"Bishonen" "Bishounen"という違いもあるよね」.前者がアメリカ英語,後者がイギリス英語…そんなわけありません.