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大学院生のグループワーク(企画)

大学院マスターコースの某ゼミは,M2のポスター発表が無事終わり,今週から「グループワーク」に取り組んでもらいます.
昨年度の失敗を踏まえ,今年度は,企画を学生に任せっきりにしないことにしました.企画は,某ゼミの教室で行います(出席チェックも兼ねます).グループごとに方針を決めたのち,ここからが今年度の新しい取り組みですが,教員に来てもらい,その企画を話します.教員側は企画の適切さや実現可能性などを考慮して質問・アドバイスをし,来週に発表できるメドをつけたところで,終了となります.
教員からすると,最初から教室にいる必要はありません.そこで適当な時間に行くと…
5つに分かれたグループのそれぞれで,意見交換をしていたのでした.学生がしっかりした声量でしゃべっており,かといって,他のグループと競うわけでもありませんでした.
それぞれごとに,「声の大きい」学生はいますが,そうでない学生も,意見を出しています.今回,とくにリーダー役や,教員との窓口になる学生を設けるよう,指示していないこともあり,各学生が頑張って何か作ろうという意思を感じ取りました.
ただ,入室した時点では,教員が話を聞くというグループは見当たりません.どのグループとも距離を取ったところで座り,1分ほどすると,すでに部屋にいた先生に,コールがかかりました.
ところで某ゼミ担当の先生が作成された資料には,グループ分け(学年・研究室をなるべく均等にするため)や,企画の際に「教員1名」に説明すること,などは書かれているのですが,どの教員に説明すればよいか,あるいは「メンター」の指定はありませんでした.
先ほど,先生をコールをした学生は,この先生の研究室の学生でした.話を聞いてもらいやすいという理由で,選んだのでしょうか.ルールが曖昧なときには,プレイヤーにとって最も有利な解釈を選ぶ,というのはゲームにおいて大事なことです.
もう少し,ぼおっとしていると,自分にもコールがかかりました.そのグループの全員の顔が見えるところに座って,正面を向くと,自分の研究室の学生と相対することとなりました.
聞いてみると,発想は面白いのですが,期間内にどれだけできるかのほうが弱いと感じました.30分ほど,情報交換をしたところで,手分けして調べ物をして発表スライドを作って,来週また聴かせてくださいと言って締めくくり,席を立ちました.