4人の娘がいます.当日記では「うえの子」「さきの子」「あとの子」「すえの子」と書いていますが実際の呼び方はもちろん違います.
それぞれに「笑いのツボ」が異なっています.うえの子は,情景を想像して笑うのに対し,さきの子は,擬音語・擬態語によく反応します…というのを昨年,「スマホをピコピコ」*1の件で実感しました.
あとの子とすえの子は,こちらのボケにあまり笑ってくれません.彼女らなりに,ここでパパはボケるというのを,気づいています.無視したり,「ちゃうわ」の一言で終わったり,自分の話を持ち出したりと,反応はさまざまです.子育ての厳しさを,こんなところで感じるともおかしいのですが,ともあれ感じます.
なのですが先日,パパの発言から,あとの子・すえの子がともに,激しく笑い出しました.あとの子との会話を,復元してみます.
「ねえ,パパぁ」
「どうした,あとの子よ」
「こんど,あっちのおばあちゃんのおうちにいくやんかあ」
「夏休み中の平日に行くんやな.パパは途中からの参加になるが」
「●●くん,おるかなあ」
「どうかなあ.おったら,遊んじゃってや」
「そういえばパパってきょうだいおるの?」
「え? ●●ちゃんのお父さんが,パパの兄になるんやが」
「へえ,そうやったんや〜」
「何やそら」
「おとうとは?」
「パパに弟はおらんよ.あっちのおっちゃんとパパの,2人兄弟や」
「よくあそんでたん?」
「せやな,家の中でも,外でも,ちっさいころは一緒やったかな.『おにいちゃーん』とか言うたりして,な」
ここで,あとの子・すえの子が,示し合わせたわけでもないのに,ゲラゲラ笑いました.
情景を想像したのでしょう.ですがそれだけでは,笑いになりません.
また別の可能性として,普段と違うパパの姿を知ったというのが,あるかもしれません.ふだんは食事や風呂や就寝など,どちらかというと,ああしなさいこうしなさいそれはダメと,子らを叱りつけていますし,外出時には,電車にせよ車にせよ徒歩にせよ,皆を先導する立場にあります.
今のパパが,あとの子やすえの子の背格好にまで縮んで,「おにいちゃーん」と甘えながら,背の高い,あっちのおっちゃんについていく姿は,滑稽なものです.