いきなりですが学生に送ったメールのサンプルです.
○○△△ さん takehikomです. Webアプリケーション構築演習 グループワークのあなたの点数を, 34 × 1 = 34点 とする予定ですのでお知らせします. グループについての評価です. ●開発したWebアプリケーションに関する講評は次の通りです. 「着想は面白い.実演時に見かけた小さな不具合は事前に 取り除いておいてほしかった.」 ●品質向上に関して,5件のバグ報告が記録されていました(少ないです). ●授業中の学生による得票数は4でした. あなた自身の活動についての評価です. ●振り返りの提出物より,十分に活動していたと判断しました. ●同じグループの□□さん,◇◇さんの振り返りの提出物より, あなたが十分に活動していたと判断しました. 授業中にお知らせしたとおり,グループワークは40点満点で評価します. また,これまでの配点を合計すると,120点となるため,100点満点に するための処理を行います.この科目の合否や点数については, 成績が交付された際に,自分で確認してください.
月曜日の3限の実演,そして4限の振り返りの提出物をもとに,各学生の点数と講評などを文章化し,メールで送信しました.
グループ評価と個人評価は,別々のCSVファイル*1にしていて,それを自作のRubyスクリプトで読み出し,学生ごとのメッセージを作りました.「立つ崎」など,注意を要する漢字もあり,CSVファイルはnkfを使って,文字コードをUTF-8にしてから読み出しました.
Rubyスクリプトによるメール送信については,昨年度まで,情報セキュリティのプレゼン課題のフィードバックで使用していました.学生番号・氏名・スライドのタイトルのほか,テーマ選定と完成への期待をそれぞれABCのいずれかで評価し,寸評を加えて,次回提出に活用してくださいといったメールにしていました.
といったコーディングやフィードバックの経験はあるものの,今回の授業の分には,CSVからの読み出しも,メールの送信も,コードの再利用はせず,新規に作成しました.メールの文字コードは,ISO-2022-JPではなく,UTF-8にしました.SubjectのMIMEエンコードは,プログラム内で生成するのではなく,自分宛てにメールを送ってそのソースより獲得しました.
「34 × 1 = 34点」について,「グループ得点×個人の貢献度」で得点計算をし,各学生にフィードバックすることを,グループワークの初回(第11回授業)で学生に通知していました.グループ得点は文字どおりグループに所属する人共通の点数であり,40点満点です.個人の貢献度は0以上1以下とし,貢献度(点数)の取り合いではなく,グループの全員が相応に活動をしていて,最終レポート(振り返りの提出物)からそのことが読み取れれば,全員1にすると予告していました.どの答案も,きちんと他の学生のことを書いていました.
来年度も,グループワークに40名程度の参加で,10個のグループに分かれるのであれば,同じようにやっていけそうです.
さて,4月に暴風警報が出て授業休止になった分の代替授業を,これから準備していきますか….