日曜日.のそのそ起きてきて,テンションの低い,うえの子に,何を思ったのか嘉門達夫の「この中にひとり」を聴かせました.
「この中にひとり,侍がおる.お前やろ」「いや,拙者は違うでござる」「お前やー!」から始まるやつです.
聴き終えても,うえの子の表情は,さえません.子どもには難しかったか,と思いきや…
月曜日.仕事から帰り,夕食のテーブルにつくと,向こう側のうえの子の,目が輝いていました.そして「パパ,『この中にひとり』,やるで」と言いだしました.
なのですが,2つほど,うえの子なりの創作ネタを聞いたものの,こちらは苦い顔をせざるを得ませんでした.「この中にひとり,○○がおる」の○○の選択と,「お前やろ」と「お前やー!」の間のリアクションが,肝心なところですが,うまくいっていないのです.
3番目は,「この中にひとり,パパがおる.お前やろ」と指をさしてきました.ここはリアクション芸を披露する番と判断し,上を向いて「ぐが〜,ぐご〜」と,イビキをかく振りをすると,うえの子とあとの子が大笑いしました.
うえの子の「お前やー!」で,もう1回笑ってくれて,一応,成功です.
念のため,「パパこんなにイビキかいてないよな」と,あとの子に尋ねると,「なにいってんのよ,きのうもそんなんやってんで!」と返ってきました.
20代のときに仲間内で創作したものです.今でも覚えているのは,「この中にひとり,嘘つきがおる.お前やろ」「いえ,違います.というのは嘘です」「お前やー!」です.