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情報処理科目の参考書の改訂新版

昨日,職場の自分のメールボックスに,教科書献本として『改訂新版 よくわかる情報リテラシー』が入っていました.

改訂新版 よくわかる情報リテラシー (標準教科書)

改訂新版 よくわかる情報リテラシー (標準教科書)

情報処理科目の参考書としてきた,これまでのもの(初版)と,ISBNが異なっています.
よくわかる情報リテラシー (標準教科書)

よくわかる情報リテラシー (標準教科書)

  • 作者: 安齊公士,安間文彦,松下孝太郎,夜久竹夫,渡辺博芳,香山瑞恵,小泉力一,佐々木整,永田奈央美,西端律子,平田謙次,岡本敏雄
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2012/12/26
  • メディア: 大型本
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サイズは同じです.改訂新版では,表紙・背表紙の「よくわかる情報リテラシー」を青色で塗りっており,違いは明白です.開いて中を見ると,黒と緑の2色刷りという,なかなか見かけない配色を採用しています.
目次を見比べました.全10章の構成,および各章の開始ページは同じで,章・節・項の見出しも大きな変更はありません.
違っているのは2箇所でした.まず4-4-2(電子メールの利用)について,項の下の細かいところが異なっており,Gmailを使用した説明に変わっていました.それと第8章(プレゼンテーションの方法)について,8-1(シナリオシートの作成と基本的な操作)で2ページ分増やす*1一方,8-3(技術の進歩とプレゼンテーションの進化)では2つの項を削除することで,章のページ数は増減なしとなっていました.
変化への対応に関して,2-4-1(ディレクトリ型)を見ておきます.スクリーンショットは取り換えられているものの,本文は,初版と改訂新版とで違いが見られません.
ディレクトリ型で連想するのは,Yahoo!カテゴリです.ヤフーがディレクトリ型のサービスを廃止した(https://dir.yahoo.co.jp/)のはつい最近のことで,終了のアナウンス自体は,昨年6月に出ていました(例えば,日本のヤフーが1996年開始のディレクトリ検索を終了へ、時代の変遷を象徴するニュースだ | TechCrunch Japan).改訂新版では,この件の対応は日程的に無理だったようで,Yahoo!カテゴリのURLはそのまま,p.63欄外に記載されていました.
その欄外は「代表的なディレクトリ型検索サイト」という小見出しがついており,Yahoo!カテゴリのほか,別に一つ,記載があります.具体的には「Open Directory Project」でして,そのURLは,初版ではhttp://dmoz.org/World/Japanese/だったのが,改訂新版ではhttp://dmoztools.net/になっています.
wikipedia:DMOZの「DMOZは、2017年3月17日(UTC)に運用を終了し、その機能はDMOZのエディターによって作られたミラーサイト dmoztools.netに引き継がれている。」にも留意すると,変化への対応は,可能な限りでなされていると理解してよさそうです.
さて,年度末〆のシラバスには,初版のほうの書名とISBNを記載していました.もはや変更できませんし,生協の購買でも初版のほうを用意しているのではないかと思います.
とはいうものの,担当教員間で確認をしたのち,初回授業で「改訂新版を購入しても差し支えありません」のアナウンスをしておこうかと考えています.

*1:スクリーンショットは,PowerPoint 2016のものに取り換えられています.スライドのサイズが4:3のものと16:9のものが混在しており,これに関する説明はありませんでした.