算数A,算数B,中学A,中学Bをざっと見まして,ツイート*1した内容を,まとめておきます.
算数A
算数Aから計算問題がなくなりました.計算が必要なのも,大問5(2)(180+70)と大問8(ある会場に子どもたちが集まりました。集まった子どもたち200人のうち80人が小学生でした。小学生の人数は,集まった子どもたちの人数の何%ですか。)くらいです.
大問1の(2)は,1年前の算数Aの大問1と同じ形の二重数直線*2です.ただし演算が違う(去年はかけ算,今年はわり算)ということもあり解答は異なります.
さかのぼって大問1(1)(針金0.2mの重さ、0.1mの重さ)について,「1mあたり」にすることなく求めることが期待されます.例えば60÷2=30,30÷2=15です.ただしこの問題では,式は解答不要となっています.
大問6は全国学力テストで見かけないタイプだなと思っていたら,解説資料で「なお,空間の中にあるものの位置を表す問題を取り上げたのは,今回が初めてである。」とありました.
大問7(1)は円周率を求める式を選ぶ問題ですが,前回はなんと10年前です.
算数B
大問3,グラフ1を見てなんで1・2年生が「進んであいさつをする」に「取り組んだ」人数が少ないんだろうと思って次のページの帯グラフを見ると、100%でした.
大問4は九九の表を使った問題です.問題は誘導に従えばいいのですが,(1)(2)とも解説資料に載っている解答類型の表が大きめです.「被乗数と乗数や被加数と加数を入れ替えて表現している」は,◎ではなく○の正答としています.
大問5(1)の解答類型の表は,これまでにない規模です.「A①α」をはじめ,正答かを判断する項目が14個に細分化されています.採点者泣かせと言ってもいいでしょう.
数学A
数学Aについて,1つ1つはちょっと考えれば正解が分かるけれど,大問が15でしかも小問も入っていて,広範囲にわたっていたなという印象を持ちます.
大問1(3)(4)はそれぞれ紛らわしさのある問題です.大問2(1)は「15kg以上」なので,イコールつきの不等式で表すところに注意が必要です.
大問2(2)はの計算で,6×a×a×b÷3×aとするのは解答類型3(誤答)となります.
大問4(1)(ひし形は、線対称・点対称)は小学6年で学ぶ内容ですが,全国学力テストは小学校は5年まで、中学校は2年までが範囲なのを背景とした出題です.
大問7は「長方形で成り立ち,ひし形でも成り立つこと」をアイウエから1つ選びます.正方形は明示されていません.
大問8は,対頂角の性質よりも,それが証明になっているのか,解説資料の表記を使うなら「証明の必要性と意味」を問うものです*3.3年前にも出題があり(正答率26.4%),それとの比較が意図されています.