某年月日,朝の散歩へ行く気が起こらず,床の上で体を横にし,ごろごろしていました.
あとの子が入って来て…
「おはようさん」
「パパ,おはよお」
「えらい早起きなんやが…何かするんか?」
「うん,お絵かきする」
あとの子は机に座り,かりかり音を立て始めました.
横になったまま,5分ほど,眠ってしまい…
目が開いたのは,横になったパパの体をまたごうとする,あとの子の姿があったからです.
「何しとんの?」
「お絵かきに,紙がほしいなあと思って」
子どもらには手の届きにくいとこに置いてある,A4の用紙がほしいということですか.
「うーん,今日はやめとき」
「えー,なんでぇ?」
「さっきから1枚にかいてたんやろ?」
「そうやけど…」
「資源は有限!」
「…何て,パパ」
「(伝わらんかったか)えっとやな,限りあるもの,大事に使えっちゅうこっちゃ」
「はぁい」
「分かってくれたか」
「パパあの紙とってくれるの?」
「お前,分かっとらんやないか」