某年月日,金曜日の夜のことです.夕食はカレーライスでした.
辛さがちょうどよく,食欲もあったので,おかわりをしました.ちょうど,カレーのほうがなくなりました.
ここで一家団らんといきたいところですが,金曜の夕食が,7時過ぎからとなると,そうはいきません.子らは食器を居間へ持って行き,ドラえもんとクレヨンしんちゃんを観ながら,食べているのです.
自分の皿やコップを,流しに運ぼうかなと思ったところで,居間と食堂の間のドアが開き,さきの子,あとの子の順で,1列になって,やって来ました.まるで行進です.
それぞれの手には,カレー皿があります.
子らの行動を見続けると…
食堂の隅に着いたところで,2人の足取りが止まりました.さきの子は,炊飯ジャーを開けてご飯をよそい,あとの子は,カレー鍋にお玉を入れてカシカシしました.
ここまで無言の行動です.
妻が,カレーはなくなっており,ご飯は明日の朝食の分をとっておくことを言うと,あとの子はあきらめ,さきの子は,よそったご飯の半分をジャーに戻しました.
さきの子とあとの子は,一卵性の双子であり,行動も根っこのところはおなじですが,ときどき,示し合わせたわけでもなく,正反対の動きに出ます.ホテルの部屋に入れないの件ほどではないにしても,今回の「ごはん」と「カレー」のおかわりをしようとする2人には,びっくりさせられました.