わさっきhb

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黒にんにく,最初のひと口

 ごちそうさまを言い,うえの子が隣室へ行ったところで,テーブルに,大きめのにんにくが2つ,皿に乗っているのに気づきました.
 皮がやや黒くなっています.
    「もしかしてこれ…黒にんにく?」
「そうやねん,ご近所さんがくれたんやて.パパ,食べてみる?」
   「俺が?」
「健康にいいんやて」
 ひと粒分を受け取り,薄皮をめくってみると,コーヒーゼリーを濃縮したような,色と柔らかさの物体が入っていました.
 手に取る分には,臭いは感じられません.近づくと,しっかり,にんにく臭です.
   「丸ごとっちゅうわけにはいかんようやな…箸でひとつまみ」
 注目を集める中,最初のひと口は…
 まず口の中で,うえっとなり,無理して飲み込んでからも,うえっとしました.「嘔吐く」というやつです.
 「パパ,おっかしな顔!」
   「うーん,初めての黒にんにくやったからなあ」
 そういえばかつては,セブンイレブンで醤油にんにくのパックを買い,昼食時にカップ麺とともに食べていました.あれは白いにんにく(ふつうのにんにく)で,噛みごたえもあり,食べてしまえば臭いが気になりませんでした.
 ひと粒の残り,左手の3本の指で持つ黒にんにく.食べきらないといけないのか,それとも流しに捨ててしまうか,迷ったときに…
  「パパ,たべさせて!」
 すえの子です.この子の箸をもらい,米粒くらいの分量を取って,箸を返して食べさせると…
  「おいしいやん!」
 これは意外でした.食に関して,すえの子はどちらかというと後回しであり,お姉ちゃんらがおいしいものを食べているときは,そのうち自分も味わえると思っている節が見られます.今回は,4姉妹のうち一番にトライして,そしておいしかったと言うのです.
 さきの子とあとの子に促すと,テーブルの向こうのあとの子が,食べてみると言いました.箸をもらい,すえの子と同じ分量を取って,渡しました.口に入れた瞬間の「うえっ!」が,失敗を物語っていました.
 パパの2口目は,黒にんにくを舌の上に乗せず,横から回避して飲み込んだところ,嘔吐くことがなくなりました.そうして,ひと粒を食べきりました.


 黒にんにくを食べる前に情報を知りたいという人は,wikipedia:黒ニンニクでリンクされている,http://hiroshi-t.com/_KURONINNIKU.pdfがおすすめです.家庭での作り方は,https://kawashima-ya.jp/contents/?p=7845がいいでしょう.