某年月日,帰宅すると,妻子はおらず,テーブルの上には
…家出したわけではありません。妻の父母がおりまして,どこに行ったかを聞きました.じきに帰ってくるよ,とも言われました.
テーブルの上には,往復はがきです.実家から,子らあてです.子らも返信の裏面に,鉛筆で,絵を含めいろいろなメッセージを書いていました.
往復はがきをもらうより前に,電話があって,2月のいついつにいっしょう*1に遊びましょうね,今度は子どもたちだけで堺(のあっちのおばあちゃんのおうち)へおいでね,となっていたのでした.
往復はがきの往信のほうには,その日付と,何をして過ごすかが明記されていて,返信のほうにも,実家の母の字で,この日に「行けます」「行けません」が書かれていました.子らは「行けます」を丸で囲んでいました.
あとは往復はがきの折り目のところで切って,返信のほうを投函するだけ
…よく見ると,往信も返信も,「50円」が印刷されていました.それぞれの宛名面に,10円切手,2円切手,1円切手が貼ってあって,1通63円(往復126円)となっていました.
我が家から,返信欄に,細かな額の切手を貼ったとは考えにくく,実家の母が両面に同じ額だけ切手を貼って,投函したとしか考えられません.
*1:今回のはがきには,なかったのですが,実家の母から子らあての手紙にはときどき,「一緒」の意味で「いっしょう」と書かれています.