わさっきhb

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単位と助数詞の違いをシェアしたいと思います

「ハロー・エブリワン! takehikomです.
 みなさんは『単位』というと,どういったものを思い浮かべるでしょうか?
 例えば『3cm』と書いたときの『cm(センチメートル)』でしょうか.
 あるいは『3人』の『人(にん)』,『3個』の『個(こ)』,『3つ』の『つ』なんてのは,どうでしょうか.
 それとも,学生時代に苦しめられた,卒業に必要な『単位数』でしょうか.
 この記事では,『単位』のこと,それと似た概念ですが『助数詞』について,違いと使われ方を,ここでシェアしたいと思います.
 まずはブログ記事を見ておきたいと思います.

 ここに,

助数詞・・・数を表す語に添えて、どんな種類の値かを示す接尾語
単位・・・・あるものの量を数値で表す際に基準となる、規定の量のこと

 と書かれています.私はこの分類の仕方に賛成です.
 この定義に従うと,先ほど挙げた例のうち『cm』も『人』も『個』も,助数詞となります.『数を表す語に添えて、どんな種類の値かを示す接尾語』になっているからです.
 また,『3cm』に対して『1cm』が,長さの単位,『基準となる、規定の量』です.
 なのですが日常生活ではむしろ,『cm』だけを単位と言い,『人』や『個』,それと『3つ』の『つ』のほうを,助数詞と言いたくなるんじゃないでしょうか?
 私はその考え方も充分アリだと思っています.
 ところで算数では,文章題で,助数詞が大事になったりします.例文:
 『12個のアメを4人で同じ数ずつ分けました.アメは1人何個になりましたか?』
 これは小学校3年で習う,わり算の文章題です.式は12÷4=3で,答えは『3個』です.『3人』ではありませんよね.
 もう一つ,例文:
 『12cmのリボンを4人で同じ数ずつ分けました.リボンは1人何cmになりましたか?』
 これも同じで,式は12÷4=3,答えは『3cm』です.
 このように,全体の量が『12個』と『12cm』と異なり,分ける数が『4人』ですがこれは『4つ』といってもかまいません,そのとき,1人分(1つ分)の量はそれぞれ,『3個』と『3cm』になります.
 助数詞は違うけれども,わり算で答えが出せ,『12÷4=3』という式は同じです.
 このように共通化できるのが,算数・数学の面白さだと思っています.
 ちなみに『単位』を英語で表すとunitです.ただし,大学の授業で認定される単位のことは,creditといいます.
 『助数詞』を表す英単語は,referentです.金額のドル($)や重さのポンド(lb),そして『1ポンドあたり3ドル』といったときの単価の『$/lb』も,referentになります.
 『~あたり』は,『1あたり量』または『内包量』と呼ばれて,算数教育の本で見ることができますよ.
 ヒ~ァウィゴー!」

補足

 出だしと終わりのカタカナ書きは,今年になって聴いているHapa英会話 Podcastをもとにしています."Here we go!"のあとが各回のいわば本題です.また単語・熟語の意味や用法を紹介してから,「例文」と言って英語の例文を言うのも,興味深いところです.
 そしてこのPodcastでは,『シェアする』という言葉をよく耳にします.本記事のタイトルにしたとおり,話者のJun SenesacさんがPodcastを通じて,聞き手と情報を共有する(したい)ときに使うのがほとんどです.
 途中でリンクした記事には,助数詞と単位の違いを示した直後の段落で「助数詞と単位を混同している人がこんなにもたくさんいる」を太字にしています.もしこれを,たくさんの人が聴いているメディアでそのまま言ったら,その話者を信頼・信奉している人々なら「なるほどそうだったのか」と思ってくれるかもしれませんが,そうでない人---私がここに含まれます---にとっては,「お前,助数詞と単位の何が分かってんねん」とツッコミを入れたくなるのです.
 「$/lb」やreferentの元ネタは,7年前に書いた次の記事です.

(最終更新:2020-07-02 昼.記事タイトルを変更しました)