朝6時前に…
「おはよ~」
「お,ママ,おはよう.後ろにおるのは,すえの子か?」
「(無言)」
「そやそや,すえの子よ,やってほしいことがあってな」
「なに?」
「お前の机なんやが…」
「あたしのつくえ?」
「せや.入口のドアの,まー*1そばが,お前の机やんか?」
「そうやけど」
「でな,机の上に,お気に入りのモンを置きたい気持ちは分かるが…」
「…」
「置いてるとな,出入りするときに,当たって,お前のお気に入りのモンが倒れたりして,ええことないんよ」
「えっ,どういうこと?」
「すまんがな,パパ,よお当たっとんねん.でな,パパだけやったら,気ぃつけて行動したらええ話なんやが,昨日なあ,うえの子が部屋を出るときに,当たって,散らかした形になってもたんや」
「あっ,そうやったの!」
「それでお願いしたいのは,机の上,とくに人の行き来のしやすいところには,物を置かんようにしてほしいっちゅうこっちゃ」
「わかった」
「聞き分けええなあ.パパも,自分のまわりを整理するかな」
「引き出しに今,何入れてたっけ.ここはマスク50枚入りで,こっちは…ありゃ」
「パパ,何かあったん?」
「甘納豆や」
でん六 小袋甘納豆 240g×6個入り (1ケース) (YB)
- メディア: その他
「いやいや,納豆を,2階のこんな引き出しに入れとけへんで」
「これは,甘納豆.甘ぁい,お菓子や」
「えっ,食べたい食べたい~」
「って言うやろなと思た.1袋,やるから」
「そんなにくれるの~?」
「袋ぜんぶとちゃうぞ.小袋の1つ分な」
「なんだ~」
「あと,朝ごはん前やから,今,食うたらあかんで.夕方か晩にな」
「ところでパパさあ」
「どした?」
「このあまなっとうって,おはしで食べるの?」
「いやいや,甘納豆を,箸で食うやつはおらんで…」
「…」
「ナイフとフォークを使うに,決まっとるやないか」
「え!?」
「冗談やがな冗談」
「はあ…」
6時を過ぎて階段を降りると,さきの子が,おじいちゃんとおばあちゃんに叱られていました.
さきの子の手には,アイスバーを食べ終えた状態のバーがありました.
朝食の前にアイスバーを食べたのもさることながら,おばあちゃんが食べるために買ったものだったそうで.
*1:ここの「まー」は「すぐ」の意味です.「まーさっき」と言ったら,「ついさっき」です.