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ネットワークの演習科目の各回で学んでもらったこと

 今週の月曜日と木曜日に,それぞれ,クォーター科目の最終回を迎えました.
 担当授業回数の負担は,昨年度までと変わっていません.月曜日のほうは昨年度まで,前半の担当でしたし,木曜日の方は,来週,続き物のクォーター科目の初回があります.
 以下,月曜日の科目に焦点を当てます.2年後期,第1メジャーは必修です.週2コマの演習科目で,合格したら1単位です.内容は,「ソケットプログラミング」と「HTTP」です.授業実施に関する,昨年度との違いは2点です.自分が主担当になり*1,オンライン授業で取り組んでもらいました.
 顔を合わさないけれども,学生から見た教員との距離を,少しでも縮められたらと思い,授業日ごとに数枚のスライドを用意して音声を吹き込み,数分の動画を観てもらいました.
 スライド作成にあたり,「第○回の課題で何を学んでほしいか」(初回は「この科目で何を学んでほしいか」)を検討してみると,各回,2つずつ,挙げることができました.
 最終回のあとのコマを「振り返り」とし,次の情報を提示しました.

012345 プロセス間通信
012345 仮想OSの活用
012345 TCPを用いたプロセス間通信
012345 コネクションの確立までの処理
012345 ソケットプログラミングに不可欠なデータ構造
012345 ネットワークの名前解決
012345 オープンソースソフトウェアのビルドとインストール
012345 管理者と一般ユーザの違い
012345 HTTPのリクエストとレスポンス
012345 RFC
012345 HTTPにおけるリクエストパラメータ
012345 CGIプログラム

 週2個×6週=12個の「学んでもらったこと」です.第7回も,スライドや動画を作成し,学んでほしいこととして「HTMLの構文チェック」と「内容を充実させ,そこから一つを選ぶ」を書いていたのですが,振り返りからは除外しました.
 「012345」について,項目ごとに,該当する数字を1つだけ残して,提出してもらいました.「0」「1」「5」の基準は,次のとおりです(そして「2」「3」「4」は,「1」と「5」の間です).主観評価です.

  • 0:事前の知識で,課題が達成でき,何の学びもなかった.
  • 1:努力したが,全く理解できなかった.もし将来,同じ語句が現れたら,最初から学び直しが必要となる.
  • 5:課題を通じて,十分に理解することができた.何も見ることなく,他の人に,概要(何なのか)や意義(知っておくとどう便利か)を説明できる.

 また数字の最も高い項目について(複数あれば一つ選ぶ),概要・意義の詳細な説明をつけてもらいました.「何も見ることなく」ではなく,授業中に付けた記録や,Web上の情報を調べ直してくれてよいものとしました.
 集計したところ,「0」や「1」と書いた学生は,ゼロではありませんでしたが極めて少数でした.詳細の説明で最も多く選ばれたのは「管理者と一般ユーザの違い」でした.

*1:分離した,あとのクォーターの(昨年度まで主担当の)先生と,一切連携しなくなったというわけではなく,2科目を通じてVirtualBoxを使用しますので,ダウンロードやセットアップがうまくいっているか,VirtualBoxが使えない学生にはどのように対応するかについて,メールでやりとりしていました.