今年度は5つの演習科目を担当しています.
1年生向けの情報処理科目が各クォーターにあってこれで4つ,それと2年第3クォーター(3Q)の情報ネットワークに関する演習です.
2年の科目は,昨年度までは週2コマが15週で,合格すれば2単位でした.演習・実験の2単位に要する授業時間数が,講義の倍になるのは,当然のものと認識していました.
この科目について,長らく,自分の担当は前半部分でした.今年度は,クォーター科目として分割され,担当は3Qのみです.当初の予定は1コマは90分で週2コマが8週,ですが新型コロナの影響で1コマが105分で週2コマが7週となり,付与される単位は1単位です.
情報処理科目も,クォーター制で分割されたわけですが,昨年度までは,セメスターの1科目につき,週1コマが15週で,単位は2単位でした.
この科目は,個人的に,演習の要素が強い講義科目と捉えていました.2003年度後期から科目を担当し,5つの学科で別々に実施するうち,自分の担当だけが講義形式でした.2015年度の学部改組そしてカリキュラム変更にともない,科目名は変わらず,授業内容を学部で統一して,学生は5クラスに分かれ,前期・後期それぞれで3人の教員が受け持ってきました.
今年度の情報処理科目は,学部科目から教養科目への移動,クォーター科目化という2つの大きな変更がありました.新型コロナの影響も,あって大変だったのは事実ですが,本日のメインテーマの単位数には,直接影響しません.
最近見たある情報から,この科目の分類が「講義」ではなく「演習」になっているのを知りました.
演習になったということは,学生が合格して,もらえる単位は半分になるのか.0.5単位って,聞いたことないなあ…
と思いながら,別件で学内規程を見つけて読みました.以下にて公開されています.
学修の時間,授業時間と単位数について,第4条で次のように書かれていました.
第4条 1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成されるものとし、1単位の授業科目に必要な授業時間数は、次の各号のとおりとする。
(1) 講義は、15時間の授業をもって1単位とする。
(2) 演習は、15時間から30時間の授業をもって1単位とする。
(3) 実験、実習及び実技は、30時間の授業をもって1単位とする。
(4) 二以上の方法の併用による場合については、第1号から第3号の時間数にそれぞれの方法による割合を乗じて得た時間数の和をもって1単位とする。
2(略)
この規程には明示されていませんが,時間割上の1コマ(90分)は,授業時間では2時間に相当します.週1コマで15回の講義は,30時間となりまして,2単位です.
「演習は、15時間から30時間の授業をもって1単位」です.1年向けの情報処理科目は,「15時間の授業をもって1単位」と解釈することによって,講義と同じ授業時間でも単位数は半減されない,というわけです.
どのような条件の演習科目が「15時間の授業をもって1単位」「30時間の授業をもって1単位」になるかは,これもまた記載されていません.「これまでの運用」となるのでしょう.
振り返ると,自分自身が初めて経験した「演習」の科目は,大学1年のときの教養科目の微積分で,講義のコマの直後の科目でした.担当教官は,講義と演習とで同じでした.演習の時間には1問,計算を要する課題を解き,教官に見てもらいOKなら終了で退室してよい,というのが基本ルールだったと記憶します.それぞれの成績は,もう思い出せません.