お盆休みのあいだ,いつも外食,あるいはいつもママかおばあちゃんが料理,というのも大変なので,ある日の昼食は,ラ・ムーで弁当を人数分購入して持ち帰り,自宅でとりました.
さきの子・あとの子・すえの子はそれぞれ,つけ麺タイプのうどんと,巻き寿司・いなり寿司のセットでした.
「へえ,そんなセットがあるんや」
「うどん,湯がかんでも,いけるか?」
「いけるよ」
「まあそれでええなら」
「うち…ネギいらんねんけど」
「薬味のネギなあ.いらんかったら,食べんとき」
「あたし,もらうよ」
「すえの子ちゃん,ありがとお! …はい,どうぞ」
「あたしもぉ」
「え!? いつもはちょっとした食べ物でも奪い合いになる,さきの子と,あとの子が,今日はおんなじもん,あげる側になってんのか! こんなん,年1回あるかないかやぞ」
「ネギは,ちょっと,ねえ…」
「ねー!」
「そんなもんなんか」
「あ,すき焼きのネギは,食べるよ」
「あたしもぉ」
「はーいはい.ところですえの子よ,ネギ入りうどん,おいしいか?」
「おいしいよ!」
「ネギはつゆに入れんと,うどんと混ぜとるんか.ネギ3人前になると,おっそろしい配色やなあ」