これを書くときのいつもの注釈ですが,和歌山の人は,テレビで「智弁和歌山」と呼ばれているチームを「智弁」と言い,同じく「智弁学園」を「奈良の智弁」と言います.
常に笑顔で歯を見せる済美・上甲監督
今年の夏の高校野球(第103回 全国高校野球選手権大会)の決勝は,和歌山代表・智弁和歌山と,奈良代表・智弁学園という組み合わせになりました.
智弁和歌山,以下では「智辯」と書きますが,のこれまでの試合を,すべて観るわけにいきませんでしたが,テレビまたはブラウザで,ちらちら見ていて,守備で何度も,ヒヤッとするシーンがありました.
相手チームのバッターが打ったフライに対し,智辯の野手2人が近づき,一人がしっかりキャッチしてアウトにするも,交錯するのです.
しかし守備においては,そういった交錯が起こらないよう(そして「お見合い」も生じないよう),「声かけ」をして,誰が捕球するかを野手どうしで意思疎通するのが,鉄則なはずです.
このことについて,以前に読んだ情報を,思い出しました.
攻撃力が注目されがちだが、本来高嶋が目指す野球とは投手を中心とした守りの野球で、選手がギリギリで捕れそうで捕れないところに打つノック技術を持つ。甲子園でも数多くのファインプレーが勝利につながっている。(略)
髙嶋仁 - Wikipedia
ここからは推測ですが,智辯では(監督が替わっても),「選手がギリギリで捕れそうで捕れないところ」に打って捕らせる練習のほかに,複数人の野手の間にフライを飛ばし,あるときは声かけをして安全に,またあるときは「とにかく捕る」練習を,しているのではないか,そしてそういった練習の結果,交錯しながらフライをアウトにし,実況やゲストで「危ないですねえ」と言う人がいない状況になっているのではないか,と思うようになりました.
事情により本日の決勝戦を,テレビ・ラジオまたはPC画面から,リアルタイムに見聞きするのは難しいのですが,結果を楽しみにしています.