昨日，出勤してすぐ，スケジューラの画面を見ながら1日の予定を確認していると，スマートフォンが鳴り出しました．
画面には，実家の母の名前が表示されていました．取って話を聴くと，
「以前，クリスマスに間に合うようにケーキを宅配する予定だったけれど事情によりそれができなくなったのでアンタ買ってくれ，1人500円程度のな，お金は後で払うから」
という内容でした．いつものように，あーはいはい*1と返事をして，電話を切ってから，悪いタイミングで依頼が舞い込んできたなと思いつつ，頭を切り替えました．まずは前日締切の答案の採点，そしてフィードバックすべき事項の整理です．昼食を兼ねて学内ですることをし，午後は授業の対応と，ビデオ会議による定例でない学生指導を行いました．
いつもの時間に帰宅して，テーブルを見ると，プラスチックのパックに入った，ローストチキンと，チーズケーキがありました．どちらも，切り分けて家族でシェアするというものです．おいしそうやねと，近くにいた（たしか）あとの子に言ったところ，電話が鳴り出しました．
あとの子が取ると，あっちのおばあちゃん（実家の母）からでした．あとの子の声は上ずっていたかのように思いましたが，近況報告が終わったところで，受話器を差し出してきたので受け取り，我が家の状況を話しました．妻に渡して，チーズケーキは，朝の母の電話をもとに購入したものではないことを含め，理解を求めました．
全員が揃って，ローストチキンはタレ付きの皮が美味しい，いや身もじゅうぶんにあるやないかなどと言いながら，食べ終えたところで，こちらはリュックサックから封筒を取り出しました．
この日に，市から振り込まれた給付金です．
このお金で，ケーキを買うだとか，年末の外出をリッチにするだとかいったつもりはありません．お年玉にするわけにもいきません---この給付金は子ども本人ではなく世帯に対して支給されています．
みんなが見ている前で，封筒ごと妻に渡して，我が家をよりよくすることに，使ってもらうよう依頼しました．
