今週月曜日が,VirtualBoxを使う授業の初回でした.
質問用のTeamsのチャネルを見ていると,ほどなく,ゲストOSが起動しないという投稿が出ました.いくつか対策を指示したものの,うまくいかなかったので,いったんVirtualBoxのことは忘れて,ゲストOSのログイン後にダウンロードして実行してもらう,Cのサンプルプログラムを,paiza.IOで実行してみてくださいと,返答しました.
20分ほどしたあと,その投稿に,返信がついていました.最初に質問した学生でした.
以下のページを見つけて,同じように操作すると,ゲストOSの起動時にKernel panicが出なくなり,Debian 11のGUIのログイン画面になったというのです.
自分でも,試してみました*1.手順は次のとおりです.
- Oracle VM VirtualBox マネージャーで授業用ゲストOSを1回だけクリックしてから,上部の[設定]を選びます.
- [システム]を選び,[プロセッサー]タブの「プロセッサー数」を2以上にします.緑色とオレンジ色の境界のところまで増やすのがよいでしょう.
- 増やすことで,下部に「無効な設定が見つかりました」と表示されたら,(システムの)[マザーボード]タブの「I/O APICを有効化」の左にチェックを入れます.
- [OK]を押し,授業用ゲストOSを起動します.
Debian 11が無事に起動できただけでなく,同じデスクトップ上で,WSLの端末も使用できています.素晴らしい!
なお,「プロセッサー数を2以上にすること」は,ゲストOSがKernel panicを起こさずに起動するための必要条件では,ありません.この日,帰宅して,以前よりVirtualBoxとWSLが共存しているPCで,ゲストOSの設定を見たところ,プロセッサー数は1でした.
*1:デスクトップPCには,https://download.virtualbox.org/virtualbox/からVirtualBoxの7.0.0 BETA3をインストールしていました.