「それでは,13時になりましたので,これより,第12回 知識・芸術・文化情報学研究会を開催いたします.
世話役を代表して,挨拶を申し上げます.
この『知識・芸術・文化情報学研究会』は,2012年1月に第1回を開催しまして,毎年1回,1月または2月の土曜日に実施し,今回で第12回となります.
前回,前々回に引き続きまして,今回もオンラインでの開催となります.
発表募集の際には,ハイブリッド開催としておりまして,お申し込みにも,現地(立命館大学 大阪いばらきキャンパス)と,オンラインとの選択ができるようにしておりましたが,開催プログラムを決定する段階で,完全オンラインによる実施を決定いたしました.
会場でのご発表・ご視聴・ご討論を期待されていた方々には,まことに申し訳なく思っております.幸いにも,ご発表をお申し込みの皆様からは,キャンセルのお知らせはなく,本日,全部で8件のご発表をいただくこととなりました.
ところで,2020年から2年間くらいで,『オンライン形式』の学会・研究会の開催が浸透したのに対し,この1年は,『ハイブリッド形式』の発表形態が,我々の中でなじみになってきたのではないかと考えます.
少し私事を,お話しさせていただきます.所属する大学院で,先日,修士論文の発表会がございました.対面形式による実施です.なのですが,1名,事情によりオンラインで発表したいという申し出が,その学生さんの指導教員からありまして,それを認めることにしました.
その発表を,午前中の最後に割り当てました.それまでは対面形式の通常の発表で,オンライン発表の学生の番になったら,所属する研究室の学生が立ち上がって,テキパキと,ノートPCや通信の状況,またマイクの音量などを確認していき,スムーズに,発表を聴くことができました.
研究成果の発表には,まず『本人の意思』,そして教員や所属メンバーなどの『サポート』,それから発表を行い視聴するための『プラットフォーム』,それと合わせて聞く側が対面・オンライン・ハイブリッドの発表形態を受け入れるという『態勢』,このいずれもが不可欠であり,一つでも欠けたら,うまくいかないであろうことを,強く感じることになった機会でした.
さて,本日の研究会に,話を戻しましょう.ご発表ならびにディスカッションを通じて,皆様の研究がさらに発展することを期待いたしまして,開会の挨拶とさせていただきます」
以前に挨拶しなかった?
修士論文の発表会!?
上記のうち「ところで」以降は,実際には話していません.
というのも,13時よりも少し遅れて開会挨拶を行い,「全部で8件のご発表をいただくこととなりました.」を言った時点で時計を見ると,13:04でした.最初の発表まで残り1分の状況では,エピソードを入れるわけにもいかず,挨拶を切り上げたのでした.