「ん? ここにおるの,さきの子だけか」
「そうやけど」
「他の子らは?」
「わからん.あとの子は,となり(の部屋)」
「あとの子よ,晩ごはんとちゃうんか? ….返答なしかよ」
「さ,食べるよ~.みんなおいで~」
「お,ママが,メインディッシュもって来たぞ」
「いまのさきの子のクイズ,ちょっとおもろかったな」
「えへ」
「ほなパパが,先日ネットで仕入れてきたクイズを言うぞ.…これまでの歴史で,最もたくさん,命を奪ってきた生物は,何でしょう?」
「人間!」
「人!」
「ちなみに,人間は2位です.1位を,当ててください」
「えーそうなんや」
「そろそろ答えを言っていいかな.正解は……」
「か!」
「蚊でした…って今『か!』っちゅうたん,となり(の部屋)の,あとの子よな!?」
「そうやけど」
「晩ごはん食べてるんやで.おいでや」
「ねーねー,この写真!」
「ん? 先日の卒業式のンで,パパがプリントしてきたやつやな」
「けっこうきれいにとれてるよな!」
「うん」
「10年後には,もっと美人になってるかなあ?」
「せやなあ…(ここでボケよう),10年後には,ビッチになってたりして」
「なによパパぁ」
「ボケてみたんやが,言葉の選択,間違えたなあ」
「いや,白ごはん食べながら,あとの子が咽せとるがな」
「もう1回,咽せたぞ.落ち着け」