子どもたちは学校で学年に応じた英語の学習をしています.
また自宅では,NHKラジオの「中学生の基礎英語 レベル2」を聴いています.
夕食時に,パパがどのように英語の勉強をしたのか,尋ねてきたので,塾に通ったけれど,基本は中学校の授業と教科書で学んだことを言ってから,発音記号を自習したなあと付け加え,二転三転あって,「フォニックス」にたどり着きました.
何個か問題出そうかと言ったところ,すえの子が紙と鉛筆を持ってきました.さきの子とあとの子は逃げていきました.
さて,それでは…
like
この単語を何と言うかと尋ねると,すえの子は元気よく「ライク!」です.意味を問うと「すき!」です.まあいいのですが,動詞であることを明示するなら「好きだ」または「好む」でしょうか.「『~のように』という意味もあるね」と言うと,「そうそう」の返答でした.
ちょっと難易度を上げましょう.
vase
予想どおり,すえの子は戸惑いました.数秒おいて,こちらから「ヴェイス」と発音しました.ちなみにこの単語,個人的には中1の1学期の内容で出現し,その後,使った覚えがありません.本記事で紹介する「綴りの規則」の典型となるものを,(教科書としては)早い段階で取り上げたかったのかな,と思いながら辞書や検索結果を見ると,「ヴァーズ」といった発音でもいいのですね.
難易度を下げます.
take
「テイク」.正解.
make
「メイク」.正解.
shake
「シェイク」.正解.
変化球を投げてみます.
phase
見事に,戸惑っていました.「フェイズ」と言い,phは「フ」になることを,付け加えました.「フェーズ」は,国語辞書にも載っている単語で,「段階」という意味です.
難易度を下げることにして…
fake
と書いてから鉛筆で二重線を引き,
face
これには「フェイス」と言ってくれました.正解です.
第1音節の母音字がaばかりになってしまいました.別のにしましょう.
type
すえの子は少し迷ってから「タイプ」.正解です.
rope
「ロープ」と返ってきたので,英語の発音としては「ロープ」ではなく「ロウプ」になるよと言い,長母音と二重母音の違いを説明しました.
第1音節の母音が「イー」になるのは…memeを思いついたけれど,単語の意味を説明するほうに時間が取られそうで,あきらめました.
紙の右側に,単語を書きました.
have
「これは?」「ハヴ」.その通りです.
come
「えっと,カム」.基本の単語は,ちゃんと覚えているようです.haveは「ヘイヴ」ではないし,comeは「コウム」ではありません.behaveとbecomeの違いは…やめとこ.
締めは,この2つの単語でしょう.
rose
lose
「ロー,じゃなかった,ロウズと,ロウズ?」残念です.前者は「ロウズ」の発音になって意味は「バラ」,後者は「ルーズ」で意味は「負ける」です.