某年月日,朝起きて,気温の低さの影響で,体が冷えたことを,ママに伝えました.
そうするとママは,寝間の押し入れから,ふかふかの毛布を持って来てくれました.
ママが部屋を出て…
「うーん」
「パパ,どしたのぉ?」
「あとの子か.ずっと,見てたか?」
「見てたけど」
「その毛布なぁ」
「毛布,あかんの?」
「いや,大きさも,肌触りも,問題はないと思うんやが…」
「…」
「これな,パパよりも,さきの子が,この部屋で,よぉ使うことになるんやないかと思てな」
「あの子なあ」
「これを自分の体にまとってな,『あったか~い』とか言いそうやろ」
「わかるぅ!」
「とはいえ,本人はまだ,この毛布を見てないんやけど」
「うち,やってみる!」
「毛布を身にまとってみるってか.やってみなよ」
「うん.….できた!」
「できたか.あったかいか?」
「これなあ…重たいわ.もう脱ぐ」
「そうきたか.四つ折りにして,最初にママが置いてたとこに戻しといてや」