わさっきhb

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三十分はsanzippun

 暗号解読の採点をしていると,驚きの答案に出くわしました.
 ちなみに大部分の学生が正しく解読していました.また1/3くらいは原文も見つけていました.
 正しく解読できていなかった学生の中に,驚きの答案がありました.解読結果に「ziKKun」とあるのです.
 授業では,英語アルファベット26文字を平文および暗号文とする場合には,小文字は平文(または解読できた文字),大文字は暗号文(または未解読の文字)とすると,解読の状況が分かりやすいことを伝えていました.ですので「ziKKun」は「じっくん」ではなく,ziとunは解読できたけれどKKは未解読(の内容で提出した)という状況です.
 暗号文に「K」が出現するのはこの2か所だけです.平文の他の文字の特定を行っていくことで(すなわち消去法により),平文文字は「p」であることが分かります.
 ということで平文のローマ字表記は「zippun」です.前後も書くと,「sanzippunbakari」で,ひらがなにすると「さんじっぷんばかり」です.原文は「三十分ばかり」です.
 問題作成にあたり,原文を選定してから,kakasi -JH -KH -iutf8でひらがなのみのテキストに変換します.ただしその出力には,句読点や括弧類があるので,テキストエディタで取り除きます.それと今回の原文には「引受」に「ひきう」,「後部」に「うしろ」,「拳骨」に「メリケン」のルビがついていまして,それぞれ「ひきう」「うしろ」「めりけん」を残し,意味の通じる文章となるのを確認しました.
 「三十分」の部分の,kakasiの出力は,なんと「さんじゅうふん」でした.少し考えて,「さんじっぷん」に書き換えました.
 10 minutesの意味の「十分」を,「じっぷん」と読むか「じゅっぷん」と読むかについては,検索すればいくつかページが見つかります.

 「ジフ」の促音化により「ジッ」となる,というのを上記2つで共通して指摘しています.その一方で,最新の常用漢字表の「十」には「『ジュッ』とも。」とあるというのは,https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf#page=74より確認ができます.
 「三十分」に対応する平文を「sanzippun」としていたことなどを,レポートの解説を学生向けに公表した直後の授業のはじめに,説明しました.

 暗号解読の平文のローマ字について,注意を要する変更が公表・報道されました.

 ヘボン式を基本とするようになっても,訓令式のルールやその意義などは変わりませんので,今後も同形式の暗号解読問題を作る際には,訓令式にする予定です.
 注意を要するのは,「長音の扱い」です.https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/roman/roman_10/pdf/94230301_01.pdf#page=8では,「b 母音字を並べて書く場合」として,例えば「東北」には「Touhoku」を挙げています.同じページの後ろには「情報機器へのローマ字入力」とも書かれていて,要は「ローマ字式」を認めるということです.