わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

算数の「構造」を図にすると

 何気なく購入した本ですが,読み進めていくと,p.128に,これまで見たことのないイラストを見つけました。以下はPowerPointで自作したものです.

 ページの脚注には「・古藤怜・新潟算数教育研究会(1998)『コミュニケーションで創る新しい算数学習―多様な考えの生かし方まとめ方』東洋館出版社, p.55」とあります.該当の書籍は[isbn:4491014663]で,[isbn:9784491028576]は復刻版と思われます.
 1990年の書籍を牧場のひき算,多様な考えの生かし方まとめ方で紹介していました.
 「構造」の図で,連想したのは,Vergnaud (1983)の「Multiplicative Structures」です。pp.143-144において,比例関係にある2つの数量をもとに2×2の数を表し(SCHEMA 5.21),4つの問題(SCHEMA 5.22)ではかけ算(×λ)またはわり算(/λ)により空欄の値を求めるという問題になっているのですが,どの問題も,著者の出題意図を無視して,たすき掛けを使用すればいずれも1回のかけ算と1回のわり算で答えが求められます.例えばSHCEMA 5.22のS1については108×36÷9=432です.この図から,9:36=108:xという比例式を見出せば,内項の積と外項の積が等しいというのが,「たすき掛け」です.
 合わせてどうぞ:乗法的な見方 - かけ算の順序の昔話